初出勤
初出勤の日、挨拶をすませて、建物・敷地の中をうろうろとしてみた。今年はカレンダーの関係で、年末年始と一週間近く来なかったので、多分その間に衝突して死んだ鳥もいるだろう。まず、そういうものを確認するのだ。
さすがにこんな日は、まだ人も少ない。静かな敷地の中をのんびりうろつくと、普段気がつかなかったいろいろなものを発見できて楽しくなる。
例えば、こんなコケの胞子体。
コケの種類は、ハイゴケだろうか?20m近い大きなケヤキの植わった中庭の明るい日陰には一面にこのコケが生えている。コケの中には、かなりたくさん胞子体があって、冬枯れた雑木林風庭園の中で、緑のコケと茶色の胞子体の色合いは、なかなか美しい。この胞子体は、いつ胞子を放出していくのだろう。
これは、細かくはわからないけれど、フユワラビの仲間だろう。秋から冬にかけて生えてくるシダだけど、結構形が整っていてシダの中でもかなり好きなシダ。でも、これも見つけられてしまえば掃除の時に雑草して抜かれてしまう。だから、あんまり人の入らない所で、ひっそりと生えているのを見ると嬉しい。今年もまだ胞子葉は出ていないけれど、来年くらいは胞子葉も見られるだろうか。
鳥の羽だ。それも翼の一部がそのまま残っているから、これは死んで食われた鳥の羽だ。袋を持って来て、丁寧に全部の羽を拾い集める。放置しておくと、新しく死んだ鳥がいてもわからなくなる。だから、とにかくまず羽は全て拾っておくのだ。そして、また歩いて探して…。そうやって、結局3カ所で鳥の羽を発見した。
そして、時間を見つけて、拾った羽を整理してみた。細かな体羽は、ジップ式の袋へ。そして、風切り羽や尾羽は場所に応じて分類する。
そして、図鑑を取り出して、確認をしてみる。こういう時の為に、無理して買ってるんだよね、これを。
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羽は割と大きいから、ツグミ大。でもって、ツグミの羽なら茶色が目立つけれど、これはほとんどがグレーだ。なら、ヒヨドリだろうなあ…、と見当をつけて確認すれば、大正解。これはヒヨドリの羽だった。ヒヨドリは、ツグミ類に比べるとあんまり衝突しないんだけど、今年はたくさん渡って来ているから、慌てて飛び立って衝突したのだろう。
続いてこれ。
これも簡単。小さな小さな羽は全体グレーで、わずかに縁が緑。大きさと色から、確認するまでもなく、メジロでしょ。それでも念のためメジロのページで上に置いたら、これもぴったり合った。メジロです。
そして、最後にこれ。
これはなかなか難しい。グレーの羽でやっぱり縁に黄色がかった緑の色合いが見える。それから、尾羽の外側には白い斑がある。大きさからみると、ホオジロとかその辺の大きさなのだけど、ホオジロではないし、クロジもちょっと違う気がするし…。さんざん探して、一番近いのはセキレイ科のタヒバリかな?と思うけれど、これはちょっと自信なし。これだけは、後で訂正出来るように、種名は付箋に書いて貼り、ファイルに仕舞った。
と言う事で、この一週間で3羽の鳥が衝突した。
そして3羽とも、先にカラスに食われたから、三連敗。
今年はきっと多分、たくさん冬鳥が来ているから、衝突も多くなる。
次は負けるまい!