メジロ日和
朝、10時頃、
「これ。」
と持って来られたものがあった。
差し出された手の中のものをみると、小さな緑の小鳥。
「あれ、メジロやね。落ちとったん?」
「あっちに、おった。」
と、言うことで、よく聞くと、廊下の窓ガラスに当たって窓の外の階段のところでうずくまっていたのだそうだ。
受け取ったメジロは、きょとんとした丸い目がかわいい。喉元の黄色の鮮やかさがひときわ映える。細い嘴は、黄色い花粉がべっちゃりついて、大方中庭のツバキかサザンカで蜜をなめていたんだろう。脚はへにゃっとしているけれど、体も暖かだし眼の輝きもしっかりしている。ガラスにあたったショックで一時的に飛べなくなっただけだろう、と判断。
まあ、せっかくなので、デジカメで全身を撮りまくり、そして、放鳥と相成った。
中庭に面した窓ガラスを開けて、そっと手を開くと、ふっと飛んで、でもそのまま腕に止まった。止まったまま、きょろきょろしている。中庭の藪から小さな鳥が飛び立った。やっぱりメジロ。
と、ふわっと腕からメジロが飛び立った。そのまま、藪の中に潜り込んでいく。これで大丈夫。
と言うことで、これにて一件落着・・・・。
と思ったら、甘かった!
今度は昼過ぎての2時。通りかかった廊下の外に人だかり。
何かな?と思って近づくと、コンクリートの上に、小さな鳥。慌てて走りよると、緑色が見えて、これまたメジロ。
また〜。
これまた、単に脳しんとうを起こしていただけなようだ。拾い上げて、デジカメで記録をしていると、するりっと手の中から飛び出して、いきなり部屋の中を飛び回り始めた。部屋の中を音もなく静かにメジロは、飛ぶ。くるくる回って回って、飛んで飛んで・・・。
疲れると、ちょっと休憩。そしてまた・・・・。
追いかけて衝突というのもかわいそう、と思って窓を開けてやると、しばらくする内にあけた窓から飛んでいった。
さて、今年はメジロがやたらに多い。衝突したものだけでもこれで6羽目。(うち2羽は死亡。4羽は元気に飛んだ。)それに、敷地内でみるメジロももの凄く多い。何でだろう。何で今年はこんなにメジロがおおいんだろう。例えば、クスノキの実がたくさんなると、ツグミがたくさん来る。これはよくわかる。で、メジロは多分、中庭のヤブツバキやウメ、それにサザンカなんぞに来ている。けれど、例年に比べて異常に多い。暖冬で春っぽい日が続いていることが何らかの影響を与えているんだろうか。そして、これって、この辺だけの現象なんだろうか。それとも余所でもそうなの?
とっても疑問です・・・。