hyla’s blog

はてなふっかーつ!

豆炭

 


 冬の休みの読書に欠かせないのが温もり。日中は日向ぼっこを決め込めば良いけど、さすがに夜は寒い。

 

 そして、火鉢の出番ですわよ。

 
 赤い火を眺めながら、時折に火を掻き立てつつ長い夜を読書に勤しむ。少し灯りを落とした部屋の中を照らす赤い火。朝方になって、夜が明ける頃、読み終えた本を置いて、見ると火鉢の炭も「白き灰がちになりて・・」なんてね。もう、これぞ日本の文化、日本の伝統。

 で、そういう火鉢が欲しくて欲しくて、あたしは去年ようやっと火鉢を購入した。そして、今年もいざ火鉢、と思ってはみたのだけど、最近めっきり炭が高い。炭は近くの農家の直産物を扱う市場で買っている備長炭だけど、一袋が900円になってしまった。しかも炭ってコンロで火を着けようとすると、これが意外につきにくい。やっとついたと思って火起こしに入れた炭を持って上がろうとすると、途中で炭が割れて細かな火が床に飛んだりする。台十能があればいいのだけど、これがまた売ってない。ホームセンターも金物屋も覗いたのだけど、どこにも売ってなくて未だに持っていない。

 

 で、何か良いのはないかな〜、と思ってホームセンターに行ったときに目についたのが豆炭。マッチ一本でつくというあの豆炭。

 

 親戚んちに泊まりに行った時に入れてくれた「」豆炭あんか」って、そういや一晩中かなりぬくかったよなあ・・・。 でも、豆炭とは、炭をこねて固まりにしたものじゃあないですか。だったら、これって火鉢の炭にも使える?


 とか思いつつ裏面を見てみると、こんな事を書いていた。

 

こたつ・こんろ・火鉢の火種にも大変便利です。


 って、ならさ、物は試しじゃないですか。


 早速小さな袋入りの豆炭を買ってみた。
 

 帰ってわくわくしながら封を切って火鉢に豆炭を1個入れる。そのまま、マッチを擦って火を近づけた。



 マッチの炎が一瞬大きくなり・・・・消えた。


 


 ダメじゃん。つかないよ。マッチ1本で・・・って嘘?


 

 何度試してもダメなものはダメ。諦めて、今度はチャッカマンを持ってきた。豆炭の炭に火を近づける。しばし、20秒ほどもたっただろうか、シュバババッと小さな音が憩えだし火がついた。


 

 やった!


 

 
 と思ったのは一瞬。




 何これ〜!



 小さな火花を上げながら火はみるみるうちに豆炭の表面を覆っていく。


 猛然と紫色の煙を上げながら。




 あっという間に部屋の中を煙が漂う。霞のかかった部屋に、刺激臭が立ちこめる。

 
 こ、こんなんアリ?
マッチ1本でつく豆炭とはこういうものであったのか〜。不覚!



 しかし、もう火が着きだしたら、手は出せない。早く終わってくれ、と願いを込めつつ窓を全開にしてひたすら待ったのでありました。(部屋が煙り臭いよorz)




 

 教訓。マッチ1本でつく豆炭には、着火剤がまぶしてあるわけですな。で、まずは屋外で火をつけて、それから持ち込まねばダメなのね。お勉強になりました。


 

 次は、オガライトなるものにチャレンジだ〜!(←懲りてない)