今月の海岸

　いつの間にか、月末になってきてしまった。もう今年が一月終わるなんて、確かこないだ正月だったはずなのに…。

　ということで、今朝は海岸に行ってきた。一月のうちに、今月の採集をしてみなければね。まだ足首をひねることは無理だけど、そっと注意深く歩けば、ごろごろの礫浜はまだ怖いけど、砂浜なら大丈夫のはず。

　
　車を置いて、海を見ると、いつの間にか海の色はうっすら緑を帯びてきている。今の時期は寒いけれど、光はあるし今年は雨も多くて栄養塩もありそうだからプランクトン増えてきているのだろう。だれもいない海岸で、黙々と砂を掘ると、何となく気分が明るくなってくる。やはり、外で生きものを見るのは楽しい。

　
　ただし、この海岸で今日見たのは、ペラペラハネカクシばかり。波打ち際で砂を掘ると、成虫と共にたくさんの幼虫が見られた。

　

　今回見た幼虫の大きさは、小さなものから大きなものまで様々だ。１２月にここで採集した時には、幼虫には気付かなかったので、その後発生したのだろう。ということは、ペラペラハネカクシはきっと、水温が下がった１２月頃から交尾・産卵が始まり、１月から３月に幼虫が育つのだろう。
　この寒い時期に繁殖するのは驚きだけど、海水温は今の時期７〜８℃くらいだから、波打ち際の砂の温度はそれ以下にはならないだろう。死にそうに暑い過酷な夏に比べれば、冬は寒いなりに穏やかな環境と言えるのかもしれない。

　ということで、本日の採集終了。

　明日は、もう一カ所の海岸へ行かねば…。