hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今月の成果1


 本日も、午前中は近くの山へカイ君を連れて行き、さんざん走り回ってもらった。そして、カイ君が気持ちよくお昼寝している間に私が行ったのは、近くの海岸。もうだいぶん寒くなったし、今月の採集をしてみないとね。
 
 が、車を降りたとたんに、後悔。ほんとに寒いよ。もっと厚く着込んでんだくるんった。が、ここで帰ると、カイ君が起きてきて文句を言うだろう。だから、寒くてもそのままやるしかないのだ。

 
 そして、「寒い〜。死ぬ〜。」と口走りながら、誰もいない海岸で一人砂を掘った。

 すると、これだけ寒いのに、やはり生きものはいるのだ。砂を入れたバットの中を覗くと、黒い小さなトビムシがたくさんと、そしてやはりハネカクシが落ちてくる。今回よく採れたのは、ここにも写っている2種。ウミセミゾの仲間と、ペラペラハネカクシだ。

 
 砂を掘っていると、時折アバタハネカクシの仲間も入ってくるけど、それらは寒いためかあまり動かない。ところが、このペラペラハネカクシは、この時期にも活発に活動している。ただし今の時期は、波打ち際ギリギリもいるけれど、少し上の方までこれが採れる。寒い時期には、砂が乾きにくくなっているからかな?
 
 そして、凍えながら採ったものを家でぼちぼち見てみると、こんな感じだった。
 

 まずは、ぺらぺらハネカクシの集団。これは、やはり寒い時期を中心に活動するのだろう。確か3月くらいに採ると幼虫っぽいものが見られるけど、いったいいつ交尾・産卵するのだろう。それに、この寒い時期にこれは、いったい何を食べているのだろう。


 それから、これもまた採れた。これはウシオハネカクシで良いのだろうか?随分大きさに差があるけど、これは乾燥や伸ばし方の差で、たぶん1種だよね?この辺のものは、微妙すぎてわかりにくいなあ。


 それから、イソハネカクシも採れたけど、この寒い時期にも関わらず、テネラルが採れるってどゆこと?イソハネカクシの生活史って、どうなっているのだろう。


 よく見ていると、こんなものも採れていた。これって、イソハネカクシ?それとも、ナギサハネカクシの仲間なのだろうか?割と大きな口元と、鞘翅の独特の色合いは、以前別の川の河口で見たものとよく似ている。同じものなんだろうか?


 そして、何とハマハネカクシも採れてしまった。もういい加減採れないと思っていたのに…。とはいえ、個体数は本当に少なくなったから、たぶん大半はもう越冬するために移動したのだろう。


 そして、一番驚いたのは、これを見たこと。これって、ウミセミゾで、しかも交尾してるじゃないあか?ウミセミゾ類の交尾は、ゴールデンウイーク頃によく見たけれど、今もまだ繁殖してるの?しかもテネラルもたくさんいるって…。


 ということで、少なくとも瀬戸内海では、潮間帯ハネカクシはこの時期にも活発な活動しているということは、確認。ああ、潮間帯の生き物調査って、オフシーズンがない…。