hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今回は…


 さて、連休ということで、海岸を掘りに行った。まずは、カイ君に眠り薬を仕込む。要は、山に連れて行って、思い切り走って疲れてもらうってことだけど、これで留守の間は寝ていてくれる。そして、静かに家を出て、海岸へ向かった。


 海岸の波打ち際を掘ると、まず出てきたのはこんな小さな薄茶色のハネカクシ。これは、私が勝手にペラペラハネカクシと呼んでいるもの。やはり11月は、大量にいる。ただし、波打ち際だけでなく、もう少し上の方までいて、ウミセミハネカクシ類など一緒に採れたりする。これって、この時期の傾向なのか。それとも、雨が多くて上の方まで砂が湿っているからか?


 これもやはり今は波打ち際ではなく、少し上の方で採れたのだけど、イソハネカクシだよね。こうやって並べて見てみると、ここで採れるイソハネカクシって、2種ではなく3種なんだろうか?一番小さなものと大きなものは明らかに違うけど、その間のサイズもいるような気がする。


 それから、こちらはウシオハネカクシで良いのかな?これって、春にも見た(と思う)けど、この時期にもいるようだ。ただし、個体数はウミセミゾなどに比べると、圧倒的に少ない。この個体数の差は、何によって生じるのだろう。これは、いったい何を食べているのだろう。


 そして、こちらは体長の違いはものすごいけど、同じような仲間かな?腐った海藻によくいるシリーズ。ヒメハネカクシとか、その辺のものだろう。これらも、暑い時期ではなく、少し寒くなってからの方がよく見る。
 ただし、こういうのが採れる一方で、今回はまだハマハネカクシが少しではあるけど、採れた。今年は11月に入ってもぬくい日が続いているから、その影響もあるのかもしれない。


 
 そして、ちょうど潮が良かったので隣の礫浜にも行ってみた。

 適当に掘ってみると、イソハネカクシと一緒に出てきたのが、これ。ウミミズカメムシだ。ウミミズカメムシは、去年も11月にここで見たはず。これも、春と秋によく見る印象だな。それ以外の時期には、どこで活動しているのだろうか。


 それから、これも出てきた。ツツイキバナガミズギワゴミムシだけど、今回採れた個体はテネラルというほどではないけど、体がやや柔らかいし、色合いも少しだけ薄い気がする。この仲間は、この時期に新成虫が見られたりするのだろうか?いったいどういう生活史を持っているのだろう。


 そしてやはり一番嬉しかったのは、これ。潮間帯性のコケムシ。バットの中で動く小さな丸いものを見た瞬間、ちょっとテンションが上がったね。だって、これは1mmちょっとと小さくて、ツツイキバナガミズギワゴミムシより採るのは難しいと思うよ。今回掘った礫浜は、何度も来ているけど、これでようやく2頭目だもの。


 って、コケムシを採って喜ぶなんて、マニアすぎ?