のんびり
暑いので庭に水をやりながら、のんびり庭を眺めてみた。すると小さな庭だけど、いろいろなものを、発見する。
玄関わきのスイカズラには、小さな緑の実がついている。スイカズラは自家不和合性があるので、実がついているということは、訪花昆虫が別の場所から花粉を運んできたということだろう。どこから運んできたのだろう。スイカズラは、花の形や色からして、スズメガ媒花だけど、花粉を運んできたのは何だったのだろう。
それから、水鉢の中では水生シダのデンジソウが大きくなってきている。
最近は、ウォータークローバーという名前で、よく似た外来の植物が販売されているけれど、このデンジソウはずいぶん昔に同業者にもらった京都産。今の京都のレッドデータを見ると、もう15年ほど自生は確認されていないということだ。確かに私がもらったのはもっと以前のことだなあ。デンジソウは、水鉢に土とともに入れておけば、どんどん増えていって病害虫もほとんどなくて手間いらず。田の字に似た葉は涼しげだし、私はかなり好き。けれど、どれだけ増えてももともと香川にあったものではないので、野外には放せない。
一緒に入れている水草は、香川産のイヌタヌキモ。イヌタヌキモは捕虫のうでプランクトンを食べる食虫植物なので、水のあるところに入れておけば、ボウフラ防止になる。ただ不思議なのは、近くのため池で採ってきてもう10年くらい育てているけれど、一度も花が咲いたことがないこと。無性生殖でも増えるけど、せっかくだから花を咲かせたい。イヌタヌキモの花は、どうやったら咲くのだろう。
そんなものを見ながら風の通る日陰で活動する限りは、この暑さでも何とかしのげる。とはいえ、お昼に食べた梅干しが異常に美味しく感じたところをみると、ちょっと熱中症気味にだったのかな?
要注意だね。