hyla’s blog

はてなふっかーつ!

様々なハチ


 台風の後、浜辺のハチはどうなっただろうと思って、ハマゴウのある海岸へ行ってみた。今回の台風は、ちょうど大潮に来たこともあって、一時的に随分高いところまで波が来たようで、堤防近くまでゴミが打ち上がっていた。
 けれど、キヌゲハキリバチの営巣場所までは波は来なかったようで、ほっと一安心。ただし、わずかな間にハマゴウの花も減ってしまい、訪れるハチたちもぐっと少なくなっていた。3日間も続いた雨と風で、普通より速く死んでしまったハチもきっと多いだろう。ミツバチなんかだと、蜜が採れなくても巣の中に蓄えた蜜で生きる事ができるけれど、単独生活をするハナバチなんかは、きっと死んだものもあるはずだ。逆に、今生き残っているものは、どんな場所で長い嵐をやり過ごしたのだろう。想像もつかない。

 
 そんなハマゴウに来るハチを眺めて、堤防の外に出てみた。堤防の外にも、少しハマゴウはあるのだ。花はまだ残っているけれど、ここのハマゴウは虫瘤が多い。これは何による虫瘤なんだろう。


 堤防に沿って歩きながら、ハマゴウに来るハチをチェックしていると、随分先の方でこんな茂みを見つけた。ノブドウとアオツヅラフジの茂みだ。ノブドウの花は地味だけど、夏場よくハチが訪れる花の一つだ。見てみると、少ないけれどハナバチもいるし、何より狩り蜂が多い。オオフタオビドロバチや、セグロアシナガバチフタモンアシナガバチに、ドロバチもいるしトックリバチもアナバチもいる。見ているうちに、これらの正確な名前も知りたくなって、ついつい狩り蜂も採ってしまった。


 その後もう1カ所、別の海岸をチェックして帰宅。



 今日採ったのは、こんなもの達。

 下のこれは、2カ所目の海岸で採ったフトハナバチ達。左のものは、いつもよく見るシロスジフトハナバチだろうけれど、右のハチは胸部のアカ茶色が目立つし、腹部の白い筋模様が目立たない。こんなハナバチは初めて見たけれど、これは何だろう?
 そこで、日本産ハナバチ図鑑の出番ですよ。この瞬間の為のハナバチ図鑑。早速開いて確認すると、どうやらこれがスジボソフトハナバチ(雌)のもよう。シロスジフトハナバチの方は雄で、そのせいもあって、大きさも随分違うけど、何より色合いが随分違う。これで違いが確認出来たから、これからは外で見ても、シロスジとスジボソの見分けができるかな。種類や雌雄までもがきちんとわかるって、気持ち良いなあ。多田内先生を始め、出版に関わった皆様、どうもありがとう!


 とは言え、この辺のハチは、すぐにはわからない。ハナバチには違い無いだろうから、じっくり見て確認しよう。


 
 そして、今回一番訳がわからないのがこれ。6〜7mmほどの小さな黒い(多分)ハチなんだけど、そもそも顔が変。おでこが飛び出たような形で、頭頂部の単眼は普通3つあるのに、これは1つしかないように見える。狩り蜂ではなくて、ハナバチ?というより寄生蜂系?




 

 これは…多分ハチです。それしかわからない…orz。
 ハチは、やっぱりわからない世界だ。