hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ハチはいる?

 
 また、別の海岸へハチ探しに行ってみた。ハナダカバチが見たいんだな。


 ここの海岸には、ハマゴウなどがあるし、裏には草地、それに松林とお墓がある。お墓は定期的に草抜きして裸地に近い環境が維持されるから、ハチは好みそう。ハナダカバチとかがいるかもしれない。
 が、そう予想して意気揚々と網を持ってお墓に踏み込んだけど、すぐに撤収。というのも、お墓参りのヒトが居たのだ。平日の午前中に、お墓に網を持ったいい年の大人がうろうろ、というのは田舎においては不審者以外の何者でもない。モロ、不審の目を向けられた。もとより、海岸で網を使っても不審者であることは同じなのだけど、お墓はやっぱり微妙だな。

 そこで、海岸へ下りた。ここでもハマゴウは咲き始めている。


 

 そんな海岸に下りた時、まず見つけたのが、こんなハチ。砂浜の上を低く飛び回る姿は、一瞬アシナガバチ類に見えたけど、よく見ると違う。慌てて、確保した。
 
 

 多分、キアシハナダカバチモドキ。これは去年もここで見たし、今日も複数見たから、ここには割とたくさんいるのだろう。バッタ類を狩るハチだ。これはこれで嬉しいけど、でもハナダカバチじゃない。私はモドキじゃないハナダカバチも見てみたいよ〜!かなり小さなアカゴシクモバチも確認はしているから、ハナダカバチが居れば見落としてはいないと思うのだけど、そうなるとハナダカバチはやはりここに居ないのかなあ。ヤマトスナハキバチらしきものも見なかった。


 それから、これは海岸近くのオオキンケイギクに来ていたハキリバチ。同種の雄と雌と考えて良いのだろうか?体毛は花粉で黄色くなっているけれど、白っぽく見える。なら、キヌゲハキリなのかな…?。これらも多分、ハナバチ図鑑が出れば確実に同定できるだろう。できるよね。多分きっと…。


 それから、ハマゴウには白いコウベキヌゲハキリバチがもちろん来ていたけど、他にこんなハチも来ていた。ドロバチの仲間かな?昨年は、あまり狩り蜂は採らなかったけど、今年は一応採っておこうと思う。きっといつか、図鑑が出る日も来るだろう。種名がわかる日も来るだろう…と思いたい。


 そして、一生懸命探しているうちに、間違って採ってしまったのがこちら。ハチではなくアブで、ドウガネホシメハナアブだろう。去年もハチと間違ってこれを採ったけど、今年も同じ事をしているわけで、成長がないなあ。でも、網は下手なので、とにかく何でもまず、網に入れようと頑張るとこういうことが起きるのだ。

 
 そして、これも同じく勢いで採ってしまったもの。これって、ハエやん。ハエは、超絶面倒。しかもこれって、宿りバチ系に見える。綺麗なミバエ類ならともかく、ヤドリバチなんて…(T_T)。


 とは思いつつ、これは割と明確な特徴がある。長い脚。白っぽい体に剛毛。白い顔。そして何よりこのハエは、口吻が尖って長くなっているのが大きな特徴。この特徴を元に、あれこれと検索を掛けてみた。そうして、何とこのハエの名前が判明!クチナガハリバエというのだそうだ。
 アシナガハリバエ科で、幼虫はコガネムシ類の幼虫に寄生するらしい。探してみると、これについて研究している1998年の日本語論文があった。これによると、アシナガハリバエは直接卵を砂の表面に産み落とし、幼虫は自らコガネムシ幼虫を探して内部に寄生し、そのまま幼虫と共に成長して翌年羽化する年一化性の昆虫らしい。寄生率は10%程度とか。でも、このハエのこの長い口はどんな役目があるんだろう。白い顔は何のためだろう?


 わからないものの名前がわかると、一気に情報量増えるけれど、疑問も増えてくる。そして、そんな事をしていると、あっという間に時間がたってしまう。時間が足りない〜。


 
 ハエは、やっぱ止めとこう。もう採るまい。これは、ハチ以上に泥沼…。