hyla’s blog

はてなふっかーつ!

またもやショック


 昨日は、海岸の様子を見た後、別の海岸へちょっとハチを見に行っていた。この辺では7月になると、ハマゴウの花が咲き始める。そのハマゴウに来る蜂を見てきたのだ。
 行った海岸では、堤防の中だけでなく、外側の空き地にもハマゴウが生えている。まずはそこで、ハチちぇっく。

 
 最初に目についたのは、これ。キヌゲハキリバチだよね。高い羽音を聞くと一気に幸せになれるこの蜂は、やっぱり綺麗だよね。

 それから、キムネクマバチに、たくさんのトモンハナバチ。このトモンの鮮やかなレモンイエローも本当にきれい。ずいぶん近づいて写真を撮ったのだけど、人のことはあまり気にしないのでありがたい。これは、とてもおとなしいハチだし、k如何にもハチらしいシルエットで、私は好きだな。


 それから、ハナバチだけではなく狩りバチももちろんハマゴウに来ていて、こちらはサトジガバチ?ジガバチ類の見分けはよくわからないなあ。それに、黒地に黄色の帯は、オオフタオビドロバチかな?


 
 それから、ノブドウの茂みではこれもみた。キアシハナダカバチモドキだ。これは、いろんなところでちょこちょこ見るけど、やはり綺麗なハチだね。ここにはたくさんのバッタ類がいるから、これも繁殖しやすいのだろう。



 と、ここまでは一人にやにやしながら、ハチを観察していたのだけど、いよいよ本命の堤防内の浜辺へ入って唖然茫然!だって、これって…。


 おお、なんて無残なことに。あれほどたくさんあったハマゴウが、まったくない。

 でも変だ?実は昨年、ここのハマゴウは住民からの要望で刈り取られたのだけど、その辺はハマゴウに対して配慮して太く伸びた茎までは刈らなかった。だから、6月頃には茎から伸びだした枝が30cmほどの高さにそろっていて、そのまま伸びれば多少低くなるものの十分花を咲かせるはずだった。なのになぜ?と思いながら目を凝らすと、切り取られてしおれた枝があちこちに見える。なんてこと。わざわざ花の咲く直前に、誰かが刈りったのだ。だれって、そりゃ近所の人だろうなあ。

 
 海浜植物として、美しい花を咲かせ、たくさんの貴重な蜂の蜜原となるハマゴウは、この辺の人にはたくさんの虫が来てしまう邪魔なものでしかないのだ。大人しいまず人を刺すことのないハナバチも、ここでは迷惑な虫でしかない。これほど素晴らしい海浜植物の群落は、地域の財産と言っても良いのに、ここの人には迷惑でしかないのだ。
 刈り取るなら、堤防の外にどんどん増えていてるオオキンケイギクやブタナを刈り取って欲しい。オオキンケイギクは、特定外来生物種に指定されてるよ。けれど、オオキンケイギクはどんどん増えるに任せ、ハマゴウを刈り取る。価値観の違いと言ってしまえばそれまでだけど…。

 
 これが続けば、そのうちここのハマゴウはなくなるだろう。ハマゴウが消えれば、たくさんのハナバチもいなくなる。
 悲しいね。