hyla’s blog

はてなふっかーつ!

新規開発

 午後、これまで行ったことのない海岸へ行ってみた。とある川の河口に広がる海岸だ。

 海岸線にそって、ぼちぼちと砂を掘って見たけれど、小さなハネカクシばかりであまり良い物は出てこない。台風の漂着物が大量に打ち上げられていて、多分相当地形も変わっているのだろう。それに、浜を区切る突堤は、割と最近作られたようで、ひょっとしたら養浜工事をしている可能性もある。なかなか、良い海岸は少ないのかもしれない。


 ひとしきり掘って、いい加減飽きてきて、ぼーっとまわりと見ていると、遠くに青い茂みが見えた。ひょっとして、ハマゴウ?と思って近づくと、秋になってまた伸び始めたハマゴウが咲いている。少し気温が下がった中で見るハマゴウの色は、何とも綺麗だ。
 となれば、ついでにハチも見ておこう。幸い、一応念のために網を持って来ていた。車に戻って、スコップを網に変えて、ハマゴウの中に立った。

 すぐに目についたのは、シロスジフトハナバチ。これは、8月の終わりにも割と飛んでいるハチで、ここでも至る所に飛んでいた。これだけ居れば、青いハチもいたかもしれない。来年はもっと速い時期に確かめに来よう。それにキヌゲハキリバチや、小さなドロバチが少しいたし、クロマルハナバチも来ていた。

 

 ハマゴウの中にいるのは、ハチだけではない。ハマゴウの葉の裏には、こんな茶色の蛾が止まっているし、小さな3mmほどの鮮やかなオレンジもいる。これらも調べれば良いのだろうけど、さすがに限界。
 



 そして、帰ってまず確認したのはこんな小さな黒いハチ。1cm程の真っ黒のハチだけど、顔にお面をかぶったような白い模様があるからメンハナバチの仲間だろう。ハナバチなら、ハナバチ図鑑で名前はわかるかも?
 と思って調べて見れば、すぐにわかった。これはどうやらノウメンハナバチのようだ。顔全体が白っぽいのが雄で、細い模様になっているのが雌のよう。調べて見ると、ノウメンハナバチも海岸性のハチで、割と少ないハチらしい。ちょっと嬉しい。


 
 砂から採った生き物は、こんなものだった。


 これはハネカクシ。ここでは特に下のタイプが多かったけど、下のタイプはあまり見たことがない気がする。これはまだ成虫が出たばかりらしく、体の固まっていないものもたくさんいた。

 

 そして、これはムクゲキノコムシだろう。小さい上にも小さな生き物で、甲虫の中でも最も小さな仲間だけど、採って帰ったものを見てみれば、これはどう見ても2種類いるよね。海岸のムクゲキノコはハマベムクゲキノコムシだけだと思っていたのに〜!


 
 
 ぶっちゃけ、こういうのは採りたくない。ワガママは言わない。もう最近は2mmあれば御の字だと思う。でもいくら何でも、ミクロンの虫は勘弁して欲しい。と思いつつ、一応はタトウに入れた。

 
 でもこれって、どう考えても泥沼に入りこんでるよな…。
 この泥沼に、果たして底はあるのだろうか?