hyla’s blog

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大阪市立自然史博物館


 大阪市立自然史博物館に行ってみた。未だに行った事がなかったし、一度見てみたかったんだ。

 
 地下鉄の長居駅で降りてみると、そこには公園があった。道なりに歩いて行くと植物園の中に建物があって、どうやらそれが博物館。中では常設展示とは別に、14日まで「生き物いっぱい大阪湾」という特別展が開催中だったので、そちらも覗いてみた。

 
 展示は、なんつうか圧巻の標本量。これでもか、とばかりに大阪湾の各場所の生き物を全て標本で展示している。すんごいや。この展示ができるということは、日頃より各場所で標本を採集してあるということだ。カニも、魚も、昆虫も植物も…。それぞれ活発な活動があるってことが、羨ましい。何で香川にはこういうのが無いのか…orz。

 

 大阪市立博物館と言えば、「なにわホネホネ団」での骨格標本作製サークルなどの、市民参加が活発だけど、ここでもマッコウクジラ骨格標本が展示されていた。間近でみると、さすがに大きい。この大きなものを回収し、埋めて骨格にして、掘り出して洗って組み立てて…、ってすごい手間。膨大な手間と時間と、それがあるってことだよね。ほんと、羨ましいやらねたましいやら。

 
 

 けれど、さすがにマッコウクジラはなかなか打ち上がらないけれど、香川にだって、スナメリやアオウミガメは結構漂着している。ただ、何年か前に近くで漂着したアオウミガメをもらって骨格にしたことがあるけれど、それは本当に大変で一人で四苦八苦した。そしてそうやって骨格にしたアオウミガメの骨は、未だにどこにも行き場はない。だから、香川の大多数の人は、そういうものもいるって事を知らないだろうし、興味の持ちようもない。もし、香川に自然史博物館があって標本を収集保管してくれるなら、私でも寄贈できるものは結構持っているし、これからだって収集にはいくらでも協力できる。そういう人は他にも結構いるはずだ。けれど、個人が持っている貴重な標本は、未だに自然史博物館のない香川では行き場がないし、だからデータがなかなか集積しない。
 
 
 けれど、香川県では未だに標本を収集・保管する自然史博物館の構想のかけらもない。生物多様性を維持することの大切が世界レベルでも重要視されている時代にあって、自然史博物館はこれから香川に育つ人の為にも、絶対に必要な施設だと思うのだけど…。だから、こうした他県の充実した状況を見ると、悲しくなる。
 とは言え、香川の財政難はいよいよ末期的だし、こうなると今後も多分自然史博物館はできないだろう。だからこそ、せめて個人で出来る事だけは、しておきたいもんだ。未来の香川県人に、博物館は残してあげられない。この辺は特に、専門の学芸員による調査もないままだ。だから、私の可能な範囲ではあるけれど標本を集め、同定は…。ええ、図々しいと思われても同定してもらうより他ないだろうなあ。


 でもまあ、そりゃ出来る範囲の同定はするべきだし、努力は必要です…はい。



 
 と言う事で、ミュージアムショップで散財!。虫偏Tシャツも、クマムシ君ぬいぐるみも我慢した。あのダイオウグソクムシのぬいぐるみもあったけど、かなり欲しかったけれど、ぐっとこらえた。だのに、どうしてあんなに本を置いているんだよ。我慢していた本も、見たら買ってしまうではないか!それでも我慢我慢と言い聞かせ、フィールドの生物学シリーズの新作も一杯あったけど、我慢した。タマムシ図鑑も我慢した。あれもこれも無茶苦茶たくさん何とか我慢したのに、なのに、どうして諭吉様が飛んでった?!




 博物館は、危険です。入場料だけでは、出られない〜!