「日本産マルハナバチ図鑑」
こんな本を買った。
- 作者: 木野田君公,高見澤今朝雄,伊藤誠夫
- 出版社/メーカー: 北海道大学出版会
- 発売日: 2013/06/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ハチを専門にしている訳ではないけど、とりあえず使う可能性がある本は、買っておく事にしている。そうしないと、気づいた時には絶版して2倍、3倍の価格になってしまうからだ。
それにマルハナバチは、好き。「ファーブル昆虫記」や岩田久二雄の「ハチの生活」に出てくる狩りバチも楽しいけれど、大学の時に出会ったベルンド・ハインリッチの以下の2冊でやられたね。こんな観点でハチを見ることが出来るなんて!ハチすげー、マルハナバチ恐るべし、と思った。どちらもとても好きで、今でも時々手に取ってみる事がある本だ。特に「ヤナギラン」の方は、猛烈に好き。
ヤナギランの花咲く野辺で―昆虫学者のフィールドノート (自然誌選書)
- 作者: ベルンド・ハインリッチ,渡辺政隆
- 出版社/メーカー: どうぶつ社
- 発売日: 1985/10
- メディア: 単行本
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- 作者: ベルンドハインリッチ,加藤真,角谷岳彦,市野隆雄,井上民二
- 出版社/メーカー: 文一総合出版
- 発売日: 1991/12/01
- メディア: 単行本
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で、今回買ったこの本をぱらぱらと見ていると、すぐさまにでもマルハナバチを探しに行きたくなった。私は、かなり単純なんである。けれど、実際良くできている本なのだ。マルハナバチについて、種別の分布図に、様々なカーストも含む全体写真、細かな各部位の見方や検索図もあって、これ1冊でマルハナバチについてはとりあえず事足りそう。(と、思えるだけで実際に同定にトライすれば四苦八苦することはわかっているのだけど。)
けれど、あとがきで「近年話題となったミツバチの減少(蜂群崩壊症候群)だけでなく、マルハナバチも世界各地で減少が報告されている」という一文にやっぱりそうなんだなと、ショックを感じた。確かに、マルハナバチは余り見ない。このことや、外来マルハナバチの自然界への逸出という問題などで、今年マルハナバチ国勢調査が始まったんだろう。
私がマルハナバチ国勢調査を知ったのは、7月になった頃で、それ以降は外に出るときには一応気に掛けているのだけど、今の所は見ていない。私が今この辺でマルハナバチを見るのは5月、海岸のハマエンドウの咲く頃だ。ハマエンドウの薄紫の花が一面に咲くと、そこに割と小型のマルハナバチが来ているのを見る。カワイイので、これまで採ったことは無かったけれど、来年は一応採って種類を確認しておこう。マルハナバチ国勢調査がまだその時も続いていたら、その時には報告してみよう。
そして、同時にマルハナバチ以外のハチたちの事が気になってくる。ミツバチだけでなくマルハナバチも減っているというなら、同じく花を利用するハナバチ達の数は変わってないんだろうか?ハキリバチや、トックリバチ、ドロバチやジガバチ、ベッコウバチ達はどうよ。社会性のスズメバチやアシナガバチは比較的目立って、かつ駆除されまくっているけれど、ひっそりと生きているハチたちの状況は、把握されているのだろうか?
ハチは、難しい。多様すぎて、訳がわからない。それでもね、この辺にいるものだけでも、採って標本をつくれば、少しはわかるようになるだろうか?
けどさ、同定出来ませんから!文献集めるところから初めて、勉強して…って無理orz。何より、そこまでの時間はさすがにないよ〜。
だから、図鑑を!素人でも同定できる図鑑を!ハチ図鑑を出して〜。