hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ちょっとだけ


 朝起きると、雨の音。「雨が降ってるなら、タンポポは採れないから、タンポポ探しに行かなくても良いかな〜。」と、布団の中でぼーっと考えてしまい、そのまま二度寝してしまった。ゆっくり寝られる休みの幸福感は、半端ないね。そして、昼頃ようやく出かけた。

 こうやって、怠惰な時間の使い方をしてしまったとき、私はダメ人間だなと思う。ここで計画的に時間を使えば、もっともっとましな人間になったのに。でも、その一方で、だらだらしたいと思ってそれを実行してしまうことで、限界を超えて自分が折れてしまうということは、かろうじて避けられたのかもしれない。そう考えて、嫌な自分も何とか許せるのが、大人というものだ。

 
 ということで、今日は昼から海岸線にそって、山道をひたすら走り回った。この辺ではタンポポがたくさんあるのは、なんと言っても水田の畦。それから草の生えた道ばたにも結構ある。ただし、最近つくったような新しい道にはあまりない。古い道なら、暗い森の中の道でも、所々にある明るい所に少しは生えている。
 そして、2時間ほど走って、海岸におりた。昨日も結構頑張ったし、ちょっとくらいは海岸の生き物を見たって良いよね?ね?

 
 天気が悪くて今にも降りそうだから、海岸のハマエンドウにはあまりハチが飛んでいない。けれど、しばらくみていると、こんなハチが飛んできた。

 マルハナバチさんだね。可愛いねえ。一生懸命だね。この時期だから、これは女王かな?でも、これはクロマルハナバチなのか、それともコマルハナバチなのか?どっちだろう。夏の暑い盛りに見たのは、時期的にクロマルとしていいだろう。でも、この時期はどちらもいるはず。確認のためには、採集しないといけないけど、こんな可愛い女王さまを捕まえてしまうのは、どうにも可哀想過ぎてできない。次はもうちょっと頑張って、同定できるレベルの写真を撮ろう。マルハナバチ国勢調査に写真を送りつけて、同定してもらうって手もあるかな?


 それから、砂利を掘るとたくさんのハネカクシ類に混じって、こんなワラジムシもたくさん出てきた。 

白くて小さいけど、これは幼生なのだろうか?小型の種もいるだけど、幼生と成体は、どこで見分けるんだろう。そもそも基礎知識がなくて、生活史とか全く知らないのが痛い。
 とはいえ、とりあえず2種いることは確か。これが幼生だとすると、2枚目の太めがハマワラジムシの幼生で、1枚目は礫海岸でよく見る細くて動きの速いワラジムシの幼生のような気はする。 



 潮の引いた波打ち際では、急速に伸び始めた柔らかいアオサの上に、小さな赤い点が集まっているのが目を引いた。

多分赤い点は、ハマベアナタカラダニというものだろう。そのダニが食べている?のは、ウミユスリカとかその辺のもの?多分、これは海藻の上を早い速度で飛びまわっていたものと同じだろう。あまり速くてよく観察できなかったけど、今日はたくさんいたと思う。それに、よくわからないたくさんのハエに混ざってツマグロイソハナバエもいたけど、楽しい婚姻ダンスは見られなかった。


 婚姻行動といえば、砂利の中から得たハネカクシも、バットの中でこんな感じに絡み合っていた。

 写真を撮ろうとすると、離れてしまうのでなかなか綺麗な写真は撮れない。でも、これらの交尾しやすい気候条件とか時間はあるのだろうか?夕方とか、天気の悪い時に採ると、割とよく交尾を見るような気もするんだけどな。



 ということで、暗くなるまで海岸で遊んでしまった。採るのは、見るのは楽しい。
 でも、これからタンポポと標本の整理をせねば…(T_T)。