hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ちょっと海まで

年度末の一瞬、時間ができるときがある。今日もそんな日で、ちょっと早めに帰ったので、夕方海まで出かけてみた。


 今年は、とにかく寒いので、毎年必ず春休みになると帰ってくるツバメは、まだ帰って来ていない。けれど、川の中では、このところの雨で復活した流れの傍で、春に向けてぐいぐいと植物が伸び始めている。
 クレソンに、カワヂシャといった食べられる植物はみずみずしく、とても美味しそう。セリも大きくなり始めているし、タネツケバナも白い花を咲かせていた。
 
  



 それらを眺めて、そのまま海まで歩いて行った。


 海はちょうど引き潮で、大潮が近いのかずいぶん引いていて、普段は水中に隠れている部分がすっかり現れてしまっている。岩の表面のアオサ類はまだ小さくて伸び始めたばかりだったけれど、ワカメはメカブがついて、美味しそうになっていた。そんな潮の引いた海岸では、ヒドリガモがずいぶんたくさん集まって海藻を食べていたのだけど、人をみるとすすすっと海上へ逃げて行ってしまった。

 
  

 

 海藻や、小さなイソギンチャク、マツバガイにカメノテ。そんなものを何となく見ていると、ちょうど60歳くらいの男女がやってきた。夫婦なのだろう。二人は長靴をはいて、竿をつけて長くした鎌と、この辺では「がんじき」と呼ぶ竹製の熊手を持っている。見ていると男は海に入って、鎌でワカメを切り、それを女が熊手で集めては袋に詰めていた。今夜のおかずに、というより、この時期にたくさん採っておいて、保存するのだろう。

 

 風は冷たかったけれど、夕焼けと細い細い三日月が綺麗だった。


 


 
 そして、採りたてのワカメとエノキと豆腐の味噌汁は美味しかった(^^)。

 定時帰りって、素晴らしい〜。