hyla’s blog

はてなふっかーつ!

島へ渡る

 午後、時間が出来たので、ちょっと出かけようと思って一応潮を見た。すると、午後5時に干潮。それも大潮だった。そういえば、空のお月さんは、いつの間にかまん丸になっている。となれば、行きたい所がある。それは、海の向こうに見える島だ。

 と言う事で、先週も来た海岸へ。今日は採集することなく、そのままずんずんと砂浜の端から、礫の部分へ入っていく。

 

 
 そして、ゴロゴロする礫の中を歩いて崖を回った途端に見えて来たのが、小さなこの島。ここへ行きたい!

 崖を回り込んで、また砂浜になった海岸を歩いて、島の前に来た。当然無人島。と言うか、島と言うか、岩の集まり?と言ってもいい小さな島で、海岸のすぐ向こうに見えている。そして、大潮の時間に向けて、潮は左から右にずんずんと流れて、見ている間にも砂浜の部分が増えてくる。
 そう、大潮の日には、ここは歩いて渡ることが出来るのだ。地学的には、陸繋島(りくけいとう)と言うのだそうだ。海岸の近くに島があると、海岸に打ち寄せる波が遮られて、波が穏やかになる。その為に海岸には細かな砂が堆積し、次第に島との間が繋がって陸繋砂州(トンボロ)となり、歩いて渡れるようになるのだとか。
 島へ行って、何がどうなる?という目的も特にはない。生き物だって、この時期何も居ないだろう。けれど、歩いて渡れる、と言われたら、歩いて渡りたくなるものね。
 多分、今日の潮では完全には引かないだろうから、長靴も持って来た。水深は一番深いところでも20cmくらい。いざ、渡らん!
 
 

 潮の引いた海の中には、至る所にヒジキとアオサが生えている。岩礁にはイワガキとマツバガイとイボニシにタマキビ。イソギンチャクもダイダイイソカイメンも見える。それらを見ながら、30歩ほどで島に着いた。
 目的達成!


 そして、何もいないと言うことを確認し、次なるミッション!
 次は、断層を見に行くのだ。この近くには、割と有名な断層がある。山を越えて行くこともできるのだけど、大潮なら、海からでもいけないかな?
 と思って、海岸を回って行ったけれど、今日の潮では、ここ以上先は行けなさそう。先に見える岩盤の向こうに、多分断層がある。潮が10cmくらいになれば、きっと歩いて行くこともできるのだろうけど、今日は無理そう。いつか機会を見つけて、山を越えて見に行こう。
 2つめのミッションは達成できなかったけれど、それでも、潮がずんずん引いて、普段とは違う景色が見えたのは、ちょっと嬉しかった。そんな速い潮の変化で、砂浜の上にはクラゲが取り残されて落ちていた。そっと持ち上げて、海の中に放り込んだから、運が良ければ生き延びるだろう。
 
 


 目的を終えて戻ってきたら、鎌とバケツを持った人を何組も見た。大潮だから、みんなワカメを刈りに来ているのだ。


 大潮は、いろんな遊びができる。
 大潮は、楽しい。