hyla’s blog

はてなふっかーつ!

調律

 久しぶりに、ピアノの調律をしてみた。

 
我が家には、昭和40年代後半に買ったピアノがある。当時はピアノを習うのが流行で、我が家も流行に乗って買ったのだ。が、ピアノをやめてからは調律をしていない。あれから幾年月?まあ〜ったく調律をしなかったから、もはや音は狂いまくっている。
 で、前々から調律をしたいと思ってはいたのだが、これがどこへ頼めばいいのかさっぱりわからない。このままではほんとにダメになってしまうかもしれないから直したい。けれど、どこへ頼めばいいのか?で、延ばしのばしになっていたけれど、遂には音のでない鍵盤が出始めた。これではいけない!職場に調律のチラシ入っていたのを見て、調律さんに頼んでみた。

 
大きなヤマハのバイクでやってきたおじさんは、昔ヤマハの調律師養成学校で学んだと言う人だった。来ると早速にピアノをばらし始めた。
 「ああ、ネズミが入ってますね。」
 「ネズミ〜?」
 「ええ、ここに糞もありますよ。ペダルの隙間から、結構ネズミが入るんですよ。」


 そこに見えたものは、まさしくネズミの糞!取り外した鍵盤の下からは、巣まで出てきた。

 
 「いやあ、思い出せないくらい長い間調律してないもんで・・・。(言い訳だよなあ〜)」
 「いや、これはまだそんなにひどくはないですよ。前回の調律は昭和58年ですね。」
 「え、何でわかるんですか?」
 「これです。」
 と、中からとりだしたのは茶色に変色した小さなノート。なんと、調律はその都度、記録をちゃんと残していくようになっているようだ。

 
 「昭和40年代のピアノですからねえ、古いんです。」
 「いやいや、その当時のピアノは、すごくいいんですよ。このままずっと放っておいたら、ほんとにゴミになるけど、今ならまだ大丈夫。楽器屋に言ったら喜んで持って行ってくれますよ。それを修理してまた売るんですよ。」
 「そうですか?当時ちょっと高いけど、ヤマハにしときまい、と言われて買ったんです。」
 「ああ、それは正解ですね。やっぱりヤマハの方が調整したらすぐによくなりますよ。」

 
 と言いながら、どんどんピアノは分解されていった。見るとフエルトの部品の一部はネズミにかじられて、絹糸の線は一部切れている。でも、部品を代えて、ピアノ線を締め始めた。

 「終わりました。ただ、今締めてもすぐに狂うと思います。だから、1週間後にもう一度合わしに来ます。」

 ということで、代金11000円だった。結構安い!


 
 もっと早くから調律すれば良かったかも。