hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ぬくくなって

 本日は木曜で、すると虫を採って来る日である。久々に春らしい気温と風で、恐らくは山は花粉で一杯。なので、大きなマスクをかけて、不審者っぽい雰囲気で出かけてみた。
 まずはいつもの場所で、FITの虫を回収する。今回も、イノシシに荒らされることなく、無事回収は完了した。そして、穏やかな春の日。時間もあった。となれば、何かおらんかな〜、とついついその辺をごそごそと探し回ってしまうのである。


 落ち葉を引っかき回し、枯れ枝があれば崩す。そんな事をやりながらゆっくり元来た道を帰っていたとき、ふと立ち枯れたコナラに気づいた。立ってはいるものの、だいぶ腐っていて、少し引っ張ると皮はボロボロ崩れる。ついつい、図にのって、必死に皮を剥いでは虫を探してしまう。さんざん採って、更に下った所で、今度は乾きかけたイノシシのぬた場で土の塊をひっくり返す。つれていた若者が、どん引きしていたような気もするが、ついつい少しだけ…、と思いながら採りまくってしまった。


 そして、これがその成果。ほんの30分ほどの成果としては、十分かな。


 


 で、帰って、採った物を覗きながら調べて見る。そうやって採った物はさすがにFITに入るものに比べれば大きいので、同定も頑張ってみた。(間違ってるかもしれませんけど…)

 
 まず、上の写真にもある、朽ち木の中から出てきた4匹のクワガタみたいなちっこい虫は、チビクワガタのようだ。それから、何だか小さなくせに、こぶこぶした感じの白っぽい虫が出てきたけど、これはヒラタハナムグリだろう。上翅が短くて、腹部が出てしまっているのが妙な感じだ。
 それから、右のは赤い点が目立つからわかるか?と思ったけれど、こういう奴はやたらよく似たのがたくさんいて、よくわからなかった。

  
 


 それから、朽ち木の中からは左の写真の下側のようなハネカクシ?も採れた。なんだか三葉虫のような形で、不思議。それから朽ち木の皮の下には、よくわからない右の写真のようなものも出てきた。触角の先が特徴的だから、何とかわからないものかと調べて見たが、こういうのもよく似たものが一杯いる(ように見える。)ので、挫折…orz。
 
  
 



 そして、イノシシのぬた場で拾ったのは、下の黒い甲虫と、上の写真の上側の大きなハネカクシ。 
 イノシシのぬた場では、イノシシは泥あびをしながら糞もするし、排尿もする。だから、糞と泥がこってり混ざったぬた場は天然のトラップ場になっていて、糞を好む虫が集まっているようだ。

 


 上の黒い甲虫は、多分マグソコガネの仲間なんだけど、それ以上はわからなかった。この他にも、小さくてうまく採れなかった5mmほどのハネカクシなんかももたくさんいたし、小さなオレンジ色のキノコのようなものも生えだしていて、このぬた場に集まる昆虫を定期的に、定量的に集めたらどんな虫が捕れるんだろうと思った。イノシシは今どんどん山に増えているけれど、体が大きいだけに、イノシシの出す排泄物の量は多かろう。だからイノシシ増加が昆虫相及ぼす影響みたいなものを調べても、面白いんじゃないかしらん。



 更に、同行していた若者が「これ。」と拾ってくれたこれは、イタドリハムシかな〜?(まだイタドリは陰も形も出てきてはいないのだけど…。)
 
 



 で、そんな寄り道をして帰り、早速サンプルを整理し始めると、とても悲しくなった。


 え…と、ハネカクシ祭りであります(T_T)。前々回よりもっと、ハネカクシでありますよ〜。前々回のあれは、どうやら宵宮でしかなかったようで、本気の祭りが始まっているorz。



 

 と言う事で、整理を終わったらへろへろりん。

 

 余計な事して、遊ぶんじゃなかったかな〜。