楽しむ
木曜日は虫の回収。なのに、会議だった。
じりじりしながら終わりを待って、出かけた頃には5時を過ぎていて、ヤブ蚊に迎えられて藪に入ると、まあ暗いこと。新緑から緑陰に変わった藪の中は、只でさえ暗い。夕暮れて更にく暗い藪の中でFITをみたなら、表面には蛾がたっぷり浮いていた。
鱗粉が…めんどくさいよな。
ま、とりあえずは、回収だ回収。
ざざっと回収しての帰り道。見ると、道ばたのキイチゴ類が真っ赤に熟れているじゃありませんか。ちょうど夕方でお腹は空いていたし、立ち止まってぱくぱく食べると、甘さと酸っぱさがとても美味しかった。
足下には、同様に野いちごを楽しんだと思われる動物の糞がたくさん落ちていて、形状からテンかな?イタチかな?と見ていると、その一つのウンチにこんなものがきていた。糞にはセンチコガネだね。
そして、キイチゴや、傍のアカメガシワにはゾウムシ類がいて、手を伸ばすとコロリっと転がって落ちて逃げるだのけど、何とかこれだけは捕まえてみた。
そうやっていると、藪の中からはウグイスがケキョケキョ鳴き立てるし、ヤマアカガエルが綺麗な声で鳴いていた。
忙しさの中で強引にこうやって週に一度採りに来ることは、きっと多分気晴らしになっているんだろう。
けど、来ると帰りたくなくて、でも帰らなきゃいけないのが悲しい。
何が採れているのか、すぐに見たくなってしまうのが悲しい。
でも、仕事に戻る…。