hyla’s blog

はてなふっかーつ!

つぐみ


 昼前、歩いていた渡り廊下の外を何気なく覗くと、何かが見えました。

 
   ん?

 慌てて外に出て確認すると、どうも鳥のようです。当然、そのまま回収致しました。こういうのは速くしないと、いつカラスに持って行かれないとも限りません。が、仕事があります。しょうがないので、そのまま人目につかない廊下の片隅においておきました。

 
 一段落してとりに行くと、黒山の人だかり!
 何、これ?ってな感じで取り巻いています。
 
 
 「あ、ごめん。ちょっと置いといたんよ。外に置いてたら、カラスにとられるけんな。」
 「これ、何?スズメよりずっと大きいよな。」
 「そうやな、スズメの倍くらいあるなあ。これなあ、名前は知っとる思うけど、ツグミ!」
 「これが?うん、聞いたことある。こんなんやあ。でも、これっていろんなとこにおらん?」
 「そうやな、今は良くおるよ。冬鳥やから。もっと北の方の鳥で、冬になったら雪降って地面で餌とれんようになって、餌がなくなって北から渡って来る鳥や。春になったら、また帰るけん、おらんようになるよ。」
 「結構、きれいやな。どうするん、それ。」
 「標本にするんよ。剥製標本。ほしたら、ツグミってこんなんって分かるで。」

 
 と、まあこんな会話を致しました。そう、回収したのは、きれいなツグミ。カラスに持って行かれて羽根しか残ってないことも多いのですが、今回は私の方が速かった!

 

  久々の、勝ち!


 が、標本にするのは、ツグミと言えどもやはり時間がかかります。どう考えても2時間はかかるのです。そしてもはや、とりあえず冷凍しようにも、冷凍庫は満杯なのであります。


 ああ、また余計な仕事を増やしてしまった!