hyla’s blog

はてなふっかーつ!

納会

 本日はお茶の納会(のうかい)でした。納会ってのは稽古納めで、これが朝9時に行って、帰ると2時半でした。も、精魂尽き果てます。
 「何をいったいやってんだよ?」
というと、お茶事ですな。お茶というのはお茶事が基本にあって、そのフルコースは以下のような手順になります。(うろ覚えなので、間違ってたらすいません。ちなみに表千家です。)

 
 1.席入り(正客から順に庭に出て、つくばいで手を洗い、庭腰掛けに座り、潜り戸から茶席に入り、道具などの拝見をして席につく。)
 2.お炭点前(炉の炭をつぐ)
 3.お濃茶(一人茶杓3杯くらいに入れた抹茶を、ゆるく泡立てた生クリーム状に煉って回しのみで戴く)
 4.中立ち(一度席を立つ)
 5.茶懐石(食事をして、お酒などをいただく)
 6.お薄(いわゆる普通のお抹茶を飲む)
 7.退席(でる)

 で、これだけやると、速くて約3〜4時間というところでしょう。でも、これを正式に行うには、表でお客になる人がいれば、裏で食事の準備をする人もいるわけで、ものすごいことになります。で、普通の日のお稽古というのは、その一部を適当に選りだして行っています。が、「納会」だとか「初釜」、はたまた「朝茶」をする、と言われた場合、
 「お茶事を行うよ。(フルコースやるんだから、覚悟してきてね。)」
 といってる訳で、はいもう、気合いがいります。当然着物ですね。

 
 朝、着物に着替えて先生のお宅に行くと、もう準備は始まっていました。で、準備を終えての席入りからして大変です。
「はい、お正客がそこで、お釜を拝見して立つ。それにあわせて次客が床前から立つ。次客さん、ちょっと遅い。」
 とビシビシ指導が・・・・。

 
 そして、一番大変なのが懐石。お濃茶もお薄も、炭点前もこれは皆、普段やっています。だからまあ、それほどどうしようもなく大変ではないのです。が、懐石よ。懐石。
 「きっちりしたことは出来ないけど。」
 と言いつつ、伝統的な「埋み豆腐(豆腐にご飯をのせて、おみそ汁をかけたもの。まあお汁かけご飯ですな)」「お向こう(目刺しです。ユズリハの葉っぱに乗せて大根おろしをそえます)」「お酒(今年は梅酒でした)」「箸洗い」「八寸(鯛のみそ漬けにブロッコリーでした)」などなど。交代でお客と亭主を行いつつ、何とか食べます。
 
 
 ああ、食べたくない。面倒! 
 
 
 例えば、茶懐石というのでは、途中に出てきた香の物を食べてしまってはいけません。それはマチガイ!(初めのころはやっちゃうんですね。)正解は、最後にお白湯が出るので、これを器に入れ、残しておいた香の物をスポンジ代わりにして全体を洗い、そのお汁を飲み、懐紙で器をきれいにふいて元通りに直して返す、という手順です。懐紙を使って拭くので、汚れた懐紙はビニール袋などに入れて(専用の袋もありますが)袖に入れます。と言うことは、懐石の前には懐紙をたっぷりと持ち、袋も持ってないとダメ!ということ。
 と斯様なように、兎にも角にも、細かなルールが一杯な訳です。
 
 で、おまけに実は私、「埋み豆腐」嫌いなんです。毎年これが出るたんびに、笑顔で食べる悲しさ・・・。ああ、食べたくない。早く帰りたい。脚が痛い。終わりたい・・・。

 
 ごめんなさい、先生。本当はここまで本式にやって下さるのは本当に大変で、私たちは感謝感激しなければならない所なんですよね。判ってます、それは。懐石なんていうものの食べ方をちゃんと知っているこことも大切な事ですよね。はい、何事も修行です。

 
 で、まあ何はともあれ、何とか今年も終わりました。そして今年の反省事項は、「絶対痩せなきゃ!」です。実は恥ずかしながら、今日着ていった着物を作った頃から比べて、現在は少々太っております。着物は洋服よりは、融通がききます。が、その融通が効きにくくなってしました。そう、両手に物を持って座り、かつ正座で方向を変えるなどすると、前が開く!長襦袢が見える。これはマズイ!恐らくは来年4月にお茶席があるはずです。そこでお客に長襦袢を見せるようでは、シャレになんない。
 
 
 ということで、新年の目標は「痩せるぞ!」ですね。



できるかしらん?