hyla’s blog

はてなふっかーつ!

昨日のハチ

 昨日採ったハチを、眺めてみた。

 採ったのは、こんなもの。ハナバチだけでなく、アブも狩り蜂も採っている。本当は、あんまり殺したくないので、採りたくはない。でも、名前を覚えるには、採るしかないし、一通りは採らないとそこにいたことの証明にもならない。それと、写真を撮るだけでなく、採って細部まで丁寧に見ると、やはり驚かされることが多い。


 
 例えば、これ。ハラナガツチバチかな?飛んでいるところを見るだけでは、こんな顔をしているとは気づかなかった。
ハラナガツチバチは、コガネムシの幼虫なんかを狩るそうだけど、その為と思われる口はすごいなあ。

 

 
 それから、こちらは、アブ。一瞬見た時には、頭をうっかりつぶした?と思ったほどに頭が小さい。ここまで極端な姿だから、調べればわかるかな、と思って調べたらわかった。これはどうも、シバカワコガシラアブというものらしい。そして、その極端に小さな頭部を拡大して見てみたのが、下の写真。
 頭、と言うか、これってほぼ眼だけじゃん。眼以外の全ての物が失われたかのような、不思議な頭。こんな頭の中に、脳(頭部神経節)は入っているのかしら。こんな頭の理由は何なの?
 よくも、こんな変な生き物もいたのだな〜、とつくづく感心する。

 

 

 ハチについても、不思議なものを見た。クサイチゴに来ていたハチのうち、これは、普通のニホンミツバチ?と思う。

 上のミツバチと同じくらいの大きさだけど、下のこちらはがっしりとしていて、毛深い。花に来ていたし、ハナバチであることは、間違いなさそう。でも、これだけで、図鑑もないのに名前はわかるのかな〜、と思いながら、実体顕微鏡でよく見ていると、顔の形が変わっているのに気づいた。顔には、明らかに2つの突起があるではないか!何だ、この突起は!
 

 意味なく、こんな構造が有るわけない。これは何をするためのものだろう。これを見て連想するのは、エンマコガネとかの突起。ひょっとして、花粉を運んで、巣に運んで詰め込む際にショベルカーのような働きをするんだろうか?  とりあえず、「頭部」「ハナバチ」「突起」何て検索ワードで検索をかけまくった。そして、たどり着いたのが、「ツツハナバチ」という名前。時期的にも、里山の麓という生息地でも、多分これで合っている。これは、多分ツツハナバチ。
 写真に撮るだけでは、なかなか自分で種名を突き止めることはできないし、不思議な形への驚きもない。けれど、採って、よく見れば、種名が判明するものもあるし、次ぎに野外で見た時にも識別できる。だから、ごめんねと言いながら、それでも採っておきたい。





 けれど、はっきりした特徴がないと、わからない。というか、そういうものの方がたくさん。下のこれは、とりあえずはダメだなあ。わからない。ヒメハナバチなのか、コハナバチなのか、それすらもわからない。そもそも、ハチって、雄と雌は、どの辺で見るのだろう。



 図鑑があったって、種名がわかるとは限らないけど、それでも随分違うだろう。
 ああ、ハナバチ図鑑よ、速く出てこ〜い。