hyla’s blog

はてなふっかーつ!

嬉しさも中くらいなり


 昨日もまた、午後は雨となってしまったので、行けなかった海岸へ今日行ってみた。今日は、久しぶりに青空。けれど、何となく空には秋めいた雲も増えてきていて、夏と秋がせめぎ合っている感じ。


 ここには、ハマゴウもあるから、まずはハマゴウをチェックしてみた。けれど、ここも花は終わりに近づいてきていて、飛んでるハチはシロスジフトハナバチとキムネクマバチくらい。見ていると、シロスジフトハナバチにもこんなハエがしきりにつきまとっている。多分、シロスジフトハナバチのヤドリバエだろう。それにセセリチョウがだいぶん増えてきて、秋が近づいて来ているなあと思う。セセリチョウは、イチモンジセセリしか知らないのだけど、これもイチモンジで良いのかな?そんなチョウを狙うように、ナガコガネグモジョロウグモもたくさんいた。
 

 ここでは少し前に来たときに、こんなものも見つけている。ハマゴウの茂みに入ってハチを見ていたときに、いつの間にかズボンにくっついていたもので、多分ツノトンボの幼虫だろう。何と言うツノトンボだろう。できればこれも見つけたいと思って探したけど、やはり見つけられなかった。


 
 ハマゴウを見終えて、今度は海岸へ下りて、掘ってみた。ここも礫が大きめで掘りにくい。それに潮を確認せずに来てしまって、どうやら満潮へ向かっているようで、掘りやすい所が少ない。それでも掘っていくと、太った大き目の黒いハネカクシが出て来た。春にも見た、ここだけで見られるハネカクシだ。ただし、それ以外のものは特に見当たらず。やはりここも礫が大きいから、乾きやすいのかな。 




 そして、ついでのすぐ近くの別の海岸へ行ってみた。ここでもまずハマゴウをチェックしたのだけど、ちょうど天気が悪くなってきたせいもあってか、ハチはほとんど居ない。そこで網を置いて、今度は浜を掘ってみた。
 掘ったのは、こんな所。先日行った海岸よりは細礫の堆積が少ない。礫があってもすぐに細かな砂になってしまうので、掘る場所はちょっと選ぶ。


 それでも掘ってみれば、中からはここも黒いハネカクシと、それに何だかもっと小さなものが動いているぞ。これはアリヅカムシだ!ってか、ここにもいるってことだよね。
 

 そして帰って確認すれば、確かにこれまたヒラズイソアリヅカムシだったりする。これで、生息確認は4カ所目だ。


 と言う事は、ヒラズイソを採るのは、やはり夏の終わりが良いのだ。そして、彼等が採れたのはどこも礫海岸だけど、細礫のあるところだ。イソハネカクシやジムカデがたんまりいるような所に彼等は住んでいる。そして、動いているヒラズイソは、意外と活発で動きが速い。目を離すと、あっという間に見えなくなってしまう。この素早さで、礫の中を動き、小さな動物を捕らえているのだろう。
 
 ちなみに、ここで採れたハネカクシは、この2種のみ。数もそんなに多くはなかった。


 ここの海岸も悪くはないけど、先日行った純自然海岸に比べれば、幅は狭いし堤防はあるし人の活動も多い。だから、採れるものの種類がずっと少ないのだろう。けれど、それでもヒラズイソは割とたくさんいたのだから、礫浜ならばヒラズイソは割と普通にいるものではないだろうか。少なくとも、この辺の海岸ならば。
 
 

 ヒラズイソが採れたのは嬉しいけど、もはや私の中では、ヒラズイソのレア度はだだ下がり。
 採れて嬉しいのか、悲しいのか…。