hyla’s blog

はてなふっかーつ!

遂に終了!

 遂に、遂に、遂に終わった〜!2012年の1年間。近くの里山にて、FITで採り続けた甲虫のマウントが、全て終了いたしました!


 いや〜、長かった。最後の採集を終えてからでも、丸1年。ようやくマウントを終えたその数、何と2339個体。しかも、大半が1cm以下の小さな甲虫類を、ひたすら整理し、マウントし、ラベルつけ。何て、アホ!筋金入りの、阿呆と申せましょう。
 しかも、こちとら素人。ケシキスイだとか、ネクイムシだとか、タマキノコムシだとか、ホソカタムシとかキクイムシとか、一体それは何?ってもんです。ハネカクシなんぞ、知るわけもない。そんな状態なのに、よりによって昆虫採集をFITから始めるなんて、今考えても無謀な試み。でも、いいの。もう終わったの。終わったのよお〜。終われば何でも良いや。


 で、FITの採集で1年、更にマウントとラベルに1年を要した(ずっとやってた訳ではないですが)わけで、この経験から何を学んだか?


 
 う〜ん。とりあえず、小さい昆虫標本の作り方はマスター出来たでしょう。ピンセットの研ぎ方に、膠の扱い。タトウの折り方に、ラベルの印刷の仕方とか、ラベルに使う紙の種類はケント紙で…とか。
 って、生きる上ではさっぱり役に立たないなあ〜。これだけの時間と手間をかけてマスターしたのに…orz。


 
 まあでも、これをしなければ気づくこともなかったたくさんの生き物を知って、彼等の存在に気づくことができるようになったのは、やはり楽しい事ではある。
 

 今回初めて知った虫の中では、タマキノコムシなんかは小さくて丸くて、結構カワイイと思う。クロシデムシとかモンシデムシとかも、初めて見てちょっとその形に驚かされたし、クビカクシゴミムシダマシとかヒサゴホソカタムシにもびっくりした。ヒサゴホソカタムシなんて、よもや目にトゲの生えてる昆虫がいるとは…。それから、小さいくせに鱗のあるゾウムシも、実体顕微鏡で見れば鱗がきらきらといろんな色に輝いて綺麗だった。
 
 とは言え、二度と採りたくないものいる。例えば、寒い時期の2mm以下のハネカクシの集団とか、0.4mmのムクゲキノコムシ。もはやピンセットで持てない。マウントしても、見えないって!
 だけど、何よりも一番ゴミムシはもう嫌。黒い、ほとんど見かけでは区別のつかないゴミムシ類が、FITの中で真っ黒になってうごめいていた時にはもう泣いたね。あれが無ければ、どれほど楽だった事だろう。だから、長期間採集し続けるのであれば、やっぱり徘徊性の昆虫は入らないようにしておいた方が良い。つか、FITを1年間仕掛けるなんてアホな事をするヒトは、そうそうはいないでしょうけど…。



 
 そして、FITの甲虫類は無くなったけれど、手元にはここ2年の間に採り溜めた(採り溜まってしまった)海岸の標本類がタトウに入ったままどっさりある。いよいよ、これにも手をつけなければ…。しかし、多分ハネカクシがすごく多い。しかも、微少。一体全体、何個体入っているやら、想像するだに恐ろしい。


 
 ああ、神様。どうか、この標本類の処理に取りかかる勇気を!