hyla’s blog

はてなふっかーつ!

休日の過ごし方

 今回の三連休は、一応三連休だった。

 
 ただし、台風の影響で、曇って蒸し暑く、時折ざーっと激しい雨が降る。さすがにこれでは、外に出かける気分にはなれない。なら、家の中で色々なことを片付けるしかないだろう。
 家の中ですることといえば、まず仕事がたんまりある。けれど、ある意味ではそれ以上に切迫感を持って来ているのが、タトウに入った大量の虫たち。3月までは何とかマウントしたけれど、その後も着実に溜まってきている。針に固定してデータラベルをつけた標本にしないといけないのはわかってはいるのだけど、見ないふりをしてたんだな〜。けれど机の上に山盛りになってきているし、これらもいずれは片付けなければいけない。ということで、連休にようやく手をつけてみた。


 昆虫標本の作製の仕方は、大昔に大学で習ったけれど、今回ほど小さな昆虫は標本にしたことはない。1mm大のものなんて、そもそも小さすぎて肉眼では扱えない。それらを実体顕微鏡で覗きながら、ピンセットで標本にする作業はかなり面倒。糊が濃すぎても薄すぎても、うまくいかない。それ以前に、虫を置いた脱脂綿から虫を持ち上げると、細かな繊維がひっついてきてそれをはずすのが大変。せっかく頑張って展足したのに、脱脂綿から持ち上げようとして、触角が折れたり、ひどいときは頭部がとれたりして、悲しくなった。特に2mm大の極細ハネカクシ類は難関で、壊れても、展足まではした努力を無にするのは忍びないので、分解された状態のまま全て糊でとめつけたけど、できたものはどう見てもゴミ。まあ、個体数の変化の材料くらいはなるだろうか。


 そうやって四苦八苦しながらちまちまと虫を針にさして、数を確認してラベルを作って、標本にする。集中しないとできない作業は3時間くらいが限界で、間に別の作業をはさみながらようやく連休中にようやく5月末までを完成させた。
 データラベルは、可能な限り小さくしてみたけれど、それでも5月末までで800個体を超えた標本は、ドイツ箱1箱では収まらない。ドイツ箱にぎっちり並んだ標本を見ながら、科までにしても、これほどの数の標本を分けるなんてほんとに私にできるんだろうか?途方にくれた。でも、ここまでやったら、最後までやるしかないだろうなあ。





 そんな作業をやっているとき、ジョジョは決まってすぐ側の板の間でぐうぐう寝ている。ジョジョちゃんの鼾をBGMに作業をして、ある時ふと振り返ると、何とジョジョちゃんはこんな格好で寝ていた。


 



 なんでわざわざこんな寝方をするんだ?
 器用すぎる…。