hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今週の成果

 FITの虫を回収してきた。


 この辺では冬でも暖かな日には10℃くらいにはなるし、山は場所によって風も入らずとても暖かな場所がある。FITを仕掛けている場所も、谷筋にそった小さな雑木林だから、西からの季節風も入らず意外と暖かい。それでも何度か吹いた季節風で、落葉樹はほとんど裸になった。
 

 落ち葉に埋もれそうなFITから虫を回収して、立ち上がって上を見上げると、こんな空が見える。

 葉が残っているのは、アラカシやヒサカキ、ナワシログミなど。この時期、ヒサカキには黒い実がたくさんついていて、雑木林に入るとツグミ類が逃げて行った。



 でもって、帰ってからぼちぼち仕分けをしてみる。この時期でも、小さな蚊やハエ、それにかなりたくさんの寄生蜂が入っている。寄生蜂は年間を通して入り続けたけど、この時期もかなり入るのはどうしてだろう。どこから出てきたんだろう。この時期何故飛ぶんだろう。もし交尾の為に飛んでいるなら、産卵は何にするんだろう。
 1年間のFITで、採れた膜翅目はとりあえずエタノールに入っている。小さなものは、1mmもないものから2cm以上あるものまで、種類は全くわからないものの採っているから、これをきちんと分類すればそれなりに季節変化なんかもわかるとは思う。でも、そもそもこういうハチはプロでもなければ種類はわからないし、標本にするだけでも、形を綺麗に残すためにはどうやら特殊な乾燥方法が必要らしい。と言う事で、どうするという当てもないのだけど…。


 その点。甲虫はまだしも素人でも標本にできる所が素晴らしい。

 と言う事で、今回の回収品がこれ。



 前回も入っていたムネボソヨツメハネカクシ?と、黄色のタマキノコムシ。それに比較的大きなムクゲキノコムシ。


 で、以上終わり!
 これで終わり。たった3匹ですよ。何て処理が楽なんでしょう!
 今週はそこそこ寒かったし、今朝は霜が降りた。冬でも暖かな日があると動くけど、さすがに寒くて乾燥する時期には動かないんだろう。



 と言う事で、今年の1月1日より始めたものだから、最後に後1回だけ回収すればこれで1年間の甲虫調査は終了なり!もう、ゴールが見えてきた。嬉しいよ。とても嬉しい。




 が、マウントはまだまだ続く…orz。