hyla’s blog

はてなふっかーつ!

掘らなくても


 昨日行った2つ目の海岸で採ったものを、ぼちぼちと処理してみた。昨日行った最初の海岸が不発だったものだから、ついついもう一つ行ってしまったのだ。行ったのは、普段からよく行く海岸だけど、あえて潮間帯は掘らずに、それ以外の場所を見てみた。すると、普段見る潮間帯性のハネカクシ類の他にも、いろんな生き物がいる。

 ちょうど今は、ハマゴウが秋の花を咲かせていて、ここも結構咲いている。

 
 そんな花の中には、まだシロスジフトハナバチとキヌゲハキリバチが見えた。去年もそうだったけど、この2種は割と遅い季節まで見られる。ゆっくり飛ぶシロスジフトハナバチの丸っこいお尻は、とってもカワイイ。

 
 それから、さすがにこの時期だから、セセリチョウがたくさん飛んでいる。これはイチモンジセセリで良いのかな?セセリチョウは色合いは地味だけど、こうやって丁寧に見てみると割と複眼が大きくて顔はカワイイ。


 ハマゴウの葉が何かに綴られていたので、それを開いてみると、こんな真っ黒のイモムシが出てきた。蛾の幼虫だろうけど、これは何だろう。それに、鮮やかな緑のイモムシは、スズメガの幼虫だろう。ハマゴウの花に来る生きものは多いけれど、ハマゴウ自体が食われていることは少ない。けれど、やはりハマゴウを食べるものもいるようだ。 


 

 ハマゴウには、こんな小さなゾウムシもいたのだけど、これはハマゴウを食べているのだろうか?それとも一緒に生えているハマヒルガオアメリネナシカズラに来ていたものか?種名がわかればその辺もわかるのだろうけど、ゾウムシはよほど特徴のあるものでなければ、正直調べる気になれない。素人には難しすぎるよ。

 
 それに、このオレンジ色の小さなハエも、よくハマゴウで見る。鮮やか色合いはよく目立つけれど、なぜハマゴウによく来るのだろう。そもそもこれはどういう生態を持っているのだろう。知りたくてもハエなんて、手も足も出ない。


 そうやって、茂みに入り込んで眺めていると、こんなものも見つけた。

 これは、イソカネタタキ?カネタタキもよく知らないのだけど、海岸にいたし、1cmくらいはあったから、イソカネタタキで良いのかな?イソカネタタキを見たのは、これで2カ所目。たぶんイソカネタタキの見られる海岸も、そうたくさんはないのだろう。というか、そもそも海岸性でなくても、直翅目なんて、香川では調べられているのだろうか?
 イソカネタタキも、兵庫や京都、広島、それに神奈川などで様々なレベルのレッド種に指定されているようだ。京都のレッドデータの開設によると、「海岸近くの灌木林や転石環境に生息」というから、海に山が迫っている東讃の海岸や島などでは比較的残っているのではなかろうか?本当にそうなのか、知りたい気持ちはあるけど、これ以上無理だし、そもそも直翅目なんて…(涙目)。


 海岸で調べるべきことは、掘って調べるもの以外にも、たくさんある。
 でも、この程度の記録が、今の私には精一杯…。