hyla’s blog

はてなふっかーつ!

理科離れ

 今日ある人が
「最近の高校生は、理系でも蛍光灯のワット数も知らない。技術立国日本も終わりやな。」
 と嘆いていた。
 ちなみに私も高校生に
「ワラビって知っとるよな。」
 と聞いて
「知らない。」
 と答えられてしまった。ここは十分に田舎であるのだ。ワラビなんぞ、そこらに生えているのだ。にも関わらず・・・・。


 理科離れと言われて久しいけど、ホントにこういう時理科離れを実感する。どうして理科嫌いになってしまうのか?と考え、じゃあ30年くらい前はどうして今より理科好きが多かったのだろう、と思った。

 30年前。60〜70年あたりである。子供の頃に見ていたテレビはというと、マジンガーZとかバビル2世。あるいはウルトラマンキカイダー仮面ライダー!学研の科学と学習を読んで大きくなって、夏休みにはガメラとかゴジラを映画館へ見に行く。アポロが月に行って、大阪万博があって、子供向けのSFシリーズが何種類も転がっていた。デパートでは昆虫標本用のキットが売られていて、注射器と何やらよくわからない赤と青のボトルに入った防腐剤が入っていたし、お金持ちなら顕微鏡や望遠鏡が買ってもらえた。ちょっと大きくなった頃にはNHKの少年ドラマシリーズを見て、宇宙戦艦ヤマトが流行って、日本沈没が売れていた。



 ・・・・・。


 これで、理系にならなきゃ嘘じゃん!


 どう考えても、60〜70年代の子供周りには、「科学は素晴らしいんだ」と子供心に強固にすり込む要素ばかりが満ちあふれていたように思う。ある意味、そういう環境の方が異常であったのではなかろうか。理系離れというけれど、昔の理系の人数の方が異常に多くて、今の方が普通なのでは、とも思える。

 
 とは言いつつ、理系の末端に位置する私としては、やっぱり理科ってそれなりに楽しいし、楽しいと思えたら人生が豊かになると思うのだ。マニアがいなくなってしまったのでは、絶対ダメだ。だから伝えたいと思ってしまう。

 
 マニアであることは、とっても楽しい。
 マニアであっても、ちゃんと大人になれる。
 マニアであることは、1つの才能だ。

  
 言うは易いんだけどねえ・・・・。