hyla’s blog

はてなふっかーつ!

ケヤキから 

 一仕事して、ちょっと休憩したくなったので、中庭に出た。そこにあるケヤキの幹には、いつもたくさんのケアリが歩いている。多分トビイロケアリだろう。太い幹を列をつくるように上り下りするアリを見ながら、幹の表面の樹皮をぱりぱりと剥いでみた。すると、こんなものが出てきた。


 ひょうたんのように、綺麗に整っているこれは、写真を見たことがある。蛾の幼虫の作る蓑みたいなものだ。割ってみると、2つはもはや空で、一つは幼虫が入っていた。

 調べるとすぐにわかった。これはマダラマルハヒロズコガだ。この不思議な形の蓑から、ツヅミミノムシという別名もあるのだそうだ。育てるのは難しそうなので、そっとそのまま幹に置いたけど、行き交うトビイロケアリは、特に興味を関心を示すこともなかった。この鞘は、一体何から身を守るためのものなのだろう?


 今の勤務先は、ほんとに生き物の少ない所だけど、それでも丹念に探せば生き物が全くいないわけでは無さそう。
 とても人工的で、生き物があまり居ないところで、何とか生き物を探すというトレーニングができるかな。