hyla’s blog

はてなふっかーつ!

久々に本!

これを読んだ。

 

 kindleのオススメに出て来て、特に何とも思わず読んでみたけど、これは良い。

 中国王朝風の架空の国を舞台に、全ての図書の内容を持つ司書正と、その側女を中心に物語は展開する。司書正は、一度選ばれると、自意識も身体を動かすこともなく、ただ生き続け、合言葉があればその者の質問に応えるのみ。

 そもそも司書正とは、何なのか。また、新たに選ばれた司書正と、その義兄は今後どうなって行くのか。そして、おそらく王族にしか伝わらないはずの合言葉を、今回選ばれた側女は一族の伝承歌として知っていたのはなぜか。

 一巻なので大半は謎。だから、ついつい色々と空想に耽る。

 

 絵は、おそらく殆どを作者1人が描いているような雰囲気で、太めの手書きの線に味わいがありつつ、崩れがない。

 

 なかなかこれは良いではないですか。非常に良い。

 問題は、続きが読みたくて仕方ないのに、月刊なんで連載が遅い。頼むから、私が死ぬまでに物語の大風呂敷を上手く畳んでしまって欲しいなあ。

 

 オススメ。