思いつきで行動する
今年は、麹が流行っている。料理本コーナーに行くと、「塩麹」の文字のついた本が山ほど出ている。塩麹というのは、麹に塩を加えて発酵させたもので、塩味にほんのり甘さが加わって確かに色々な料理に使える。特に、魚とか肉を炒めるときに下味に使うと美味しい。
で、意外と料理に凝るタイプなので、良いな〜と思って麹を買った訳だけど、この辺で売っている麹は800gの袋入りだった。塩麹にはそれほどたくさんは要らない。だいぶん余ったので、ならば甘酒?と思っていつもの通りシャトルシェフで発酵させた。
ところが、とにかく今は猛烈に忙しい。すると、薄めて飲めば良かったのに、忘れてそれを放置してしまったのだ。ある日思い出しておそるおそる中を覗くと、不気味に泡だって暖かい。しかも、甘酒と言うよりやや酸っぱい感じの匂いで色も黄色っぽい。これでは、いくら何でも食べられないだろう。もったいない事をしてしまったよな〜、と思いながらどう処分すれば良いのか考え込んだ。
排水に流すのは、何だか水をものすごく汚しそう。ゴミ袋に液体を入れるのはこれまた良くない気がする。ならば、庭に埋めてしまおうか?けれど、一杯虫が来そうな気もする…。
虫が来る…。これって虫さんは結構好きかも〜。じゃあ山へ持って行って置いておいたら、色々採れるかしらん?
と、考えてしまった馬鹿。そして、更には実行してしまった馬鹿。
こういうことは、大昔に大学の実習でやったくらいだけど、まあお試しだから…。
そして、今日回収に行ってみると、こういう感じだった。
地面に埋めたコップは3つ。うち1つはイノシシに持って行かれてしまったけれど、残ったものにはまたもや、ゴミムシ・シデムシ類。これはヤバイ。こんものをまた大量に整理するのはかなわない。と思って、大急ぎでコップは回収した。そして、木にくくりつけたものはと言うと、中には小さなキノコムシの一種と、ケシキスイ。それにこれまた小さなハネカクシが入っていた。
と言う事は、甘酒トラップは失敗ということかな…。
帰り道の、残った甘酒を木の幹にかけておいた所には、こんな奴もいた。よく見ると、深い溝のある羽には4つの明るい黄色の点があって、それなりに綺麗。これは、ヨツボシオオキスイらしい。
だけど、本当に本当に、こんな事している暇ないのよ〜。
なのに、どうして思いつきでこんな事をしてしまうんだろう。
馬鹿すぎる…。