hyla’s blog

はてなふっかーつ!

やられる

 今朝は、久しぶりにこの海岸へ来てみた。ここは、良い海岸ではあるけれど、谷筋を下って入るので、ちょっとアクセスが大変。ここ最近は、あまり人が来ていなかったらしく、細い道は草ぼうぼうで、半ばヤブ漕ぎをしながら下りる羽目になった。
 でも、下りてしまえば、海そのものは綺麗。


 岩場から見ると、海の色は少し濁っている。このところの雨が、流れ込んできているのだろう。そして、一緒に流れ込んだ無機塩類の力によって、一気にプランクトンが増えているのだろう。
 海の色は、季節によってずいぶん違う。高校生物に出てくる、プランクトン量と無機塩類と光と温度の季節変化のグラフを見たとき、そのことを思い出してものすごく納得したのを覚えている。でも、そのこと話しても共感してもらえることは少なくて、海の色の変化など、普通はあまり興味を持たないものらしい。残念なことだ。


 波打ち際を歩いていると、こんなものが落ちていた。これは、カワウだよね?沖の無人島には、カワウの繁殖地がある。そこで活動していた個体だろうか?割と新しい死体で、まだ臭いもないし、虫も来ていない。たぶんすぐに剥いたら仮剥製ができるレベルだ。仮剥製を作ろうと思えば作れるけれど、仮剥製にしたところで、置いておく場所もない。香川にはね(怒)!頭骨だけも採るべきか?と思ったけど、結局放置した。空で待ち構えていた、たくさんのトビやカラスの餌を取り上げるのも、申し訳ない。

 
 そして、いよいよ今回の主目的であるピットフォールトラップのチェック。実は、昨日の夕方、海岸にいくつか設置していたんだな。
 ところが、穴は残っているのに、トラップそのものも残っていない。ひょっとして私より先に来た人が回収したのか?とも思ったけれど、いくら何でもこの地域で、そういう生きものに興味を持つ人などいないだろう。それに、今朝はクモの巣を壊しながら下りてきたから、まだ人は誰も来ていない。なぜないんだ?と、さんざん探し回って、ようやく3つほど容器(のみ)を見つけた。そして、空っぽの容器には、くっきりと何かの歯形が…。


 ということで、ほとんど人の入らなくて野生の生き物の楽園のような海岸では、トラップを仕掛けてもほとんど獣に取られるということがよくわかりましたがな。流木や石の下とかに設置したものも、取られていたから、これでは無理だよね。
 そして、たった一つだけ残っていたトラップには、てんこ盛りのフナムシががががががが…。(写真はあえて出さない!)



 結論。素人が海岸でピットフォールトラップするのは、無理!