hyla’s blog

はてなふっかーつ!

今日は山


 先週に引き続き、今日も山へ行った。ただし、今回は前回と逆の方向から登ってみた。


 こちらの道は、少し切り開かれているので陽の当たるところが結構あって、そこには秋の花がたくさん見える。
 いわゆる野菊の花も咲いていたけれど、これはヨメナで良いのかな?ホトトギスは、花期がもう終わりに近づいていたので、きれいな花は写真のものぐらいだったけど、いつ見ても綺麗な花だ。
 


 ハギの花も、咲いていたけれど、こちらはまだ十分に開いていなくて、ハチはほとんど見なかった。結構期待していたんだけどね。
 ただ、オトコエシの花が咲いていたのは、嬉しい。これも好きな花だ。

 
 それから、こちらの道でもやはりキノコがあちこちに見える。こちらの登山道は、主に尾根筋を登っていくので、割と乾燥しているのだけど、それでも落ち葉がつもっているようなところではいろんなキノコがある。鮮やかなオレンジ色のキノコは、綺麗でもさすがに食べようとは思わないけど、薄茶色の傘のキノコは結構美味しそうに見える。とはいえ、同定できないし、万が一中毒した日には方々にご迷惑をおかけするので、さすがに食べようとまでは思わない。それに、野生のキノコには虫も多い。傘をちょっと割いてみると、ひだの間からは小さハネカクシが出てきたけど、調理前にいくら流水で洗っても、こういう生きものを全部洗い流すのは無理だろう。だから、見ているだけで良い。でも、名前は知りたいなあ。


 それと、思ったよりたくさんのカエルも見た。今月は割と雨が多いせいか、水辺だけでなく、少し離れた尾根筋でもカエルを見る。 
山道に入ったばかりの草むらにで見たこれは、ニホンアカガエルかな?アカガエルの仲間は、脚が長くてジャンプ力が強い。草が大きく揺れるときは大体アカガエルなのだけど、素手で捕まえるのは結構難しい。でも、捕まえてしまうより、こうやって自然な状態で見る方が綺麗だね。 

 細い谷川を渡るところでは、こんなカエルも見た。1cmちょっとの小さなカエルだけど、見慣れない色合い。表面はややブツブツしていて、脚には黒い縞模様が入っている。ちょっと渓流風の谷川にいたんだけど、ひょっとしてこれってカジカの子供だったりするかな?それともタゴガエルだろうか?タゴガエルは、春先によく岩の中で鳴いているからタゴガエルでもおかしくはない。でも、カジカだともっと嬉しいんだけどな…。

 
 それから、かなり登ったところでは、これを見た。これは、ヤマアカガエルだろう。ヤマアカガエルはやまり山を登ったところにいるんだな、と妙に納得してしまった。


 
 そんな風に、いろんな生き物を眺めながら登るから、ものすごく時間がかかる。頂上近くの尾根には、マツやウバメガシに混ざって何本かナツハゼがあるのだけど、もう実が黒く熟していたので、これ幸いと口に入れると酸っぱいけれど、その酸味がとても美味しく感じられた。ナツハゼはすんなりとした枝が綺麗だし、紅葉も見事だし、実もなるし、いい木だね〜。


 そして、ようやく頂上に到着。曇っていたから、淡路島とかは見えなかったけど、たまには遠くから眺める海も良いもんだ。


 ってな感じでぼーっとしていたら、こんなものに気付いた。どう見ても、何かが還った跡の殻だ。

 何がいるんだろうか?と思ってその辺の葉裏を探してみたらこんなものが…。そして、葉をめくったそのわずかの振動を感じたのか、一斉に糸を引きながら地面に下りていった。たぶん、捕食者に対する反応なのだろう。けれど、これだけたくさんが、一斉に行動するとさすがにインパクトがあるね。これは何のイモムシなんだろう?
 


 と、ゆっくりゆっくりいろんなものを眺めながら登って下りたら、3時間もたっていた。
 楽しかったけど、さすがに疲労困憊。