hyla’s blog

はてなふっかーつ!

夜の海岸


 ふと思い立って、夜の海岸へ行ってみた。私が普段海岸で生きものを見るのは昼間だけど、夜にはまた、いろんなものがいるかもしれない。少し雨が降っているけれど、外を歩けないほどではないし、この天気ならキャンプに来ている人もないだろう。


 舗装道路から細道に入って、車を止めると、あたりは真っ暗。山の上の街頭の灯りは見えるけれど、それでも暗い。悪いことはしていないのだけど、何となくドキドキしながら海岸へ入った。


 そんな暗い浜辺には、けれど思ったほど生きものはいない。いるのは、たくさんのハマダンゴムシトビムシたち。海岸に打ち上げられたアマモや海藻に集まって静かに食べている。
 

 この海岸には、少なくともヒョウタンゴミムシはいる。ひょっとしたら、オサムシモドキとかもいないか?と思ったのだけど、当て外れ。


 そのまま勢いで、近くの別の海岸へ行ってみた。海岸へ入るところに植えられている松の中を歩いていると、こんなものがいた。


 明らかにウスバカゲロウなんだけど、種を確認する前に、逃げられてしまった。この海岸は砂浜なので、コカスリくらいだろうか?

 
 ただし、ここでもいたものはこれくらいで、ゴミムシたちは見当たらず。やはり雨の晩が悪かったのか、それとも夜歩く者たちはいないのか。それにはまあ、もう少し調べてみる必要があるだろう。けれど、夜の海岸はやはりドキドキする。海から、山から何かが来るのでは…とか思ってしまうし、何より怖いのは人。


 今夜も、最初の海岸へ行ったとき、車が三台砂浜に入り込んで、海岸をライトで照らしていたところに遭遇。普通はまず入らないところまで車が進入していたこと、キャンプをしているのでもないのに、波打ち際をライトで照らしていたということは、あれはひょっとして密漁の現場に遭遇してしまったのではないだろうか。この辺はたぶんそこそこ良い漁場だろうしなあ。思いっきりその間を「こんばんわ」とか言いながら歩いて横切ったのだけど、よく考えるとヤバかったのでは…。


 これでは、夜の海岸調査は、ちょっと考えもの…。