hyla’s blog

はてなふっかーつ!

池のほとりで


  出勤前、近くのため池をちょっと覗いてみた。以前、そこにはネジバナが咲いていたから、今年も咲いているか確認するのが目的。けれど、残念ながら、今年は咲いていなかった。少し遷移が進んだ感じがあって、そのせいかな?とも思う。ネジバナは、太陽のよく当たる開けた場所に多い感じがする。ため池の手入れをしなくなると、消えてしまう植物のひとつだろう。

 
 ネジバナはない、ということを確認して、ついでにその辺もちょっと見てみた。すると、池の周りの木にはこんなものがいた。

 華奢な体に薄い翅が印象的で、結構きれい。これって、ええと…カゲロウの仲間だっけ?帰って「日本の昆虫1400」を見てみると、どうやらトウヨウモンカゲロウらしい。普通種のようだし、そういえばこれの幼虫は昔水質調査でたくさん処理した覚えがある。けれど、改めて成虫を見てみると、意外なほど綺麗な生きものだと思う。なんとなく、昔習った「I was born」という詩を思い出すね。


 それから、近くのイタドリの葉がボロボロになっていたので覗き込んでみると、こんなものがいる。

 小さいけれど、複雑な光沢が結構きれい。これは、カシルリオトシブミということだ。カシルリという名前なのに、カシ以外もいろいろ食べるらしい。どうもこの辺の仲間は、まじめに気合いを入れて調べて覚えようという気にならない。面白い生きものだとは思うけど、ゾウムシ類は、訳が分からなさすぎ。ゴミムシとかゾウムシは、素人には難しすぎる世界。まあでも素人だから、ド普通種でもそれなりに楽しめたりはするから、それもまあいっか〜。(←超いい加減)
 

 
 草むらには、黒っぽい少し大きめのチョウがひらひらと飛んでいる。

 強い光と濃い緑の中、地味な色合いが、ひどく新鮮で美しく見えた。これはジャノメチョウ?つか、こういう地味系のチョウはジャノメしか知らない。

 
 今日行ったのはごく普通のため池だし、見たのもごく普通の生きものばかり。でも、丁寧にみると、どれも繊細な美しさがあるなあ、と思う。
 

 そのまま池の周りの湿地にも下りていきたかったのだけど、さすがに時間切れ。
 やはり、出勤前のギリギリの時間に外に出るのは、仕事に行きたくなくなるので困るなあ。