hyla’s blog

はてなふっかーつ!

また変わった


 昨日海岸で採ってきたものを、ぼちぼち処理した。昨日のうちにすれば良いのだけど、これがまあ採るのは良いけど、ものすごく処理したくなかったんだな。

 
 というのも、一見してハマハネカクシが急激に増えていたから。すっかり夏になってきて、波打ち際にももうペラペラハネカクシはほとんどいなくなってしまって、代わりにハマハネカクシがものすごい数出てきている。中にはどう見てもテネラルといったものもいたし、この写真でも、何となく幼虫のようなものが見えるので、これもこの時期発生してくるのだろう。一緒に写っているトビムシは、餌になったりするのだろうか?
 

 
 それから、これも出てきた。ヒラズイソアリヅカだけど、今日行った浜では秋に採ったところとは少し違うところで採れた。季節によっている場所は微妙に違うのかな?

 
 大きなものでは、こんなものも見た。2cmあまりあったこれは、どう見ても何かの幼虫。ゴミムシっぽいけど、ひょっとしてオサムシモドキの幼虫?だとすれば、この海岸にもオサムシモドキはいるのだろうか?ならば、それはどうやって捕まえれば良いのだろう。夜一人で採りに行くのは嫌だし、ピットフォールトラップをかけると、ハマダンゴムシが大量に入ってしまうんだな。


 そういう大きめのものがいる一方で、泣きそうに小さなのがこれ。割とどこでもちょくちょく入ってくるもので、よく見るヒゲブトハネカクシとはちょっと印象が違う。小さいけれど、お尻にはっきりした毛がぴんぴん出ているのが印象的なので、私は密かにシリゲハネカクシと呼んでいるのだけど、これも猛烈に採れた。
 これは潮間帯でもやや上部の潮上帯に多くいて、小さくても翅があって飛ぶから、他のものほど潮間帯に特化したものではないようだ。そして、よく見るとバットの中で、交尾しているものもいた。やはり、大量に採れる時期は、繁殖期なのだろう。なら、もう少ししたら、これも産卵して急激に減少するのかな?
 

 
 上のシリゲハネカクシは1mmちょっとだし、ハマハネカクシ類も大きくて2mmほどなので、処理するのは本当に面倒。ともすれば、ピンセットで壊しそうになる。だから、たくさんは採りたくないけど、後で泣くことがわかってても、採れただけ採っておいたほうが良い。ちまちまとした作業をやってみたなら、微妙に違うものも混ざっていたりするのだ。


 今回、心底嫌になりながら整えたハマハネカクシも、整理してみればこんなことになった。ものすごく微妙なんだけど、小さなハマハネカクシも2種類いる…よね?大きな方はたくさん採れるのだけど、小さな2種は採った場所では少なめ。大きなものが只のハマハネカクシで、小さな方はチョウセンハマハネカクシとヒメハマハネカクシかな…?


 同じ海岸で、(たぶん)3種いるというのがわかったことは、ちょっと嬉しい。でも、やっぱり2mm以下は処理が難しいから、採りたくないなあ。
 7月には、できれば減少してほしい…。