考える
私のブログ歴は割と長いけれど、使っているのは無料のはてなダイアリーだから、アクセス解析とかはしたことがない。ただ、ページビューの増加と、トップページに自動的に貼られるリンクで、見ている人もいるんだなあと感じる。
先日は、google.co.jpやgoogl.comだけでなく、google.co.krからリンクが張られていて、どうやら韓国からアクセスした人までいるらしい。ページは日本語でも、画像は言葉とは関係ない。何を見ていったのかは知らないけれど、私が載せている地味な生きものについて、知りたい人もいるのだろう。
私が載せているのは、小さく地味で(多分)かなりマニアックな生きものの画像が多いのだけど、それについては時々考えることがある。
少なくともレッドデータ種については、こんなブログではなくて、きちんとした雑誌に投稿するべきだろうか?
マニア対策として、特にレッド種については、周辺環境の写真を出さないようにした方が良いのだろうか?
でも、そもそも私が採っているのは、1mmのハネカクシとかだし、わざわざここまで来てそれを採りたがるマニアなんているかね。そこまで好きな人なら、どっちかというとこちらからいろいろ教わりたいし、来るなら案内するし、研究用標本が欲しいなら差し上げる。
それと、私の身近には、私が地味な生きものを調べていることを知っている人なんてほとんどいない。だから、「ひょっとしたらすごいもの採ったかも…」と思っても、共感してくれる人はいない。だから、「しょぼい香川にも貴重な生きものはいるんだよお」と、誰かに言いたいというのはある。
私は、虫関係では、学会も同好会もまったく所属していない素人だ。情報を投稿しようにも、書いた経験もなければ、どこに送れば良いのかもわからなくて、情けないけど忙しさにを理由に、何となくそのままになっているのは事実。
でも、小さく地味な生きものでも、丁寧に調べていけば、次々に疑問が生まれていくし、それを調べていくのは単純に面白いんだよね。だから、こうした生きものに興味を持つ人がいたなら、ぜひ自分の地元で同じように探して欲しいな、と思っている。
生息場所の写真を見て、似た環境を地元で探して欲しい。たぶんここ以上に、良い環境があるはずだ。何たって、香川は狭くて乾燥がきつくて、開発されまくっていて生きものが少なくて…。ああ、言っていると悲しくなってくる。
でも、その香川でもこれだから、多様な環境と人材がいる県できちんと調べれば、もっともっと良いものがたくさんいるだろう。そういう報告がたくさん出てくるのは、ちょっとだけ悔しいけれど、たくさんの人が関わることで小さな生きものの分布や生態がわかっていくと良いなと考えている。
だから、あまり隠さずに出してしまっている。
それと、この辺の海岸の小さな生きものに対する真の脅威は、マニアというより、地元の人なんだな。貝堀りなどの過剰利用や、工事。それに生物に対する無理解は、悲しくなる。だって、オオキンケイギクやブタナをどんどん増やす一方で、ハマゴウは邪魔だから刈り取れと要求するし、クサスギカズラを雑草として刈ってしまうんだもの。クサスギカズラは、県によってはレッドデータ種だっちゅうのに…。
悲しすぎる…。