タンポポを摘む
ようやく雨でない日だったので、出かけていた。タンポポを摘むためである。ある程度の範囲をカバーするには、やはり車で走る方が良い。車に乗って走りながら黄色い花を探し、適当な間隔を置いて花を摘むと言うことを繰り返す。
この辺で見るタンポポは、カンサイタンポポと外来種のタンポポ、およびその交雑種で、シロバナは見ない。というより、シロバナのタンポポが存在するなんて、私はずっと知らなかった。初めて見たときには、常識を疑うその色に、驚愕したね。
ただ、ずいぶん田舎のこの辺も、きちんと見ていけば交通量のある道だと結構外来種を見る。そして、外来種があれば、その周辺にはたいてい交雑種が見られる感じ。
そういうものをチェックしていくと、ただタンポポを摘むだけなのだけど、それなりに結構時間がかかる。それに、田舎の方だと、タンポポのたくさん生えている田んぼの畦が、イノシシよけの金網で覆われていたりして、近づけない。これは結構困った問題だった。そんなこんなで、今日は結局タンポポ探しで終了。
とはいえ、そんなことをしながらでも、いろいろ見ていると楽しいものはある。
今日行った山の方では、まだヤマザクラが残っていて、山の色合いは極上。
この道は、行き止まりになっているので、ほとんど人は来ない。だから、ちょっと走っては止まって生き物を探す、ということを繰り返した。
すると、渓流にかかる橋の上では、カゲロウがいたし、湿った崖にはザトウムシ。ザトウムシは結構おもしろい生き物だと思う。普通種だけでもわかる、ハンドブックでもあれば良いのにな。
ってなことをやっていると、カブにのったおまわりさん登場。山道を下る私とすれ違って、おまわりさんは山道を上っていったのだけど、私はひたすらたらたら下るものだから、気がつけば再び下ってきたおまわりさんが車の後ろに。そして、車を止めてタンポポにしゃがみ込んでいると、おまわりさんが話しかけてきた。
「何をしているんですか?」
「え?そのタンポポを調べていまして…。」
「いや、それなら良いんですが、何をしているのかと思って。ここの山道は狭いので、運転には十分気をつけてくださいね。」
これは、不審者尋問?
私は不審者って思われたってことか〜!
ということで、田舎でいい年した大人がタンポポを摘んでいると、不審者と思われます。
かなし〜なあ。