hyla’s blog

はてなふっかーつ!

また行く


 今日も午後から山へ行った。この時期は毎日行っても変化がわかるくらいに、どんどん植物が伸びてくる。当然一週間前と比べると、今日はもうかなり春が進んでいて、もう山の斜面には薄桃色のヤマザクラが見え始めた。桜はソメイヨシノより、ヤマザクラの方がずっと好きだな。


 道端にはそろそろタンポポがちらほら見え始めたけれど、この辺は大体在来種のカンサイタンポポ。その黄色の花の中には、青黒い小さな虫がいて、一見カミキリのようだけど、これはカミキリではなくてモモブトカミキリモドキだろう。それから、周りの草むらには、黒っぽい小さめのザトウムシがたくさんいる。色合いでみると、ゴホントゲザトウムシっぽい。この環境なら、ゴホントゲがいても不思議はないだろう。
 
 
 
 山道の陽の当たるところには、たくさんのビロードツリアブがホバリング中。ビロードツリアブは、池や谷の近くで見ることが多いけど、生活史に水は関係するのだろうか?ビロードという名前の通り、これはモフモフしていて可愛いくて好きけど、飛んでる姿を撮るのは私には無理。
 それから時々黒っぽいものがものが飛んでいたから、ハチかと思って採ってみると、何と黒くて太いハネカクシだった。これはイタチのフンに来ているのも見たから、きっと餌となるフンを探して飛んでいたのだろう。

 
谷の細い流れでは、小さなものが水の上をクルクル回っている。同じように水面をクルクル回っているものでも、シマアメンボは何とかそうとわかる。けれど明らかにそれより小さくて、ずっと速い速度で動いているものがいるのだけど、あまりに小さく速いのでまったく見えない。先週もそれを見て、何だろう?と気になったものだから、今日は水槽用の小さなネットを持ってきてみた。
 さっそく網で水を掬ってみると、網の中にいたのは何とハエではないか。網に引っ付いたハエは、水と一緒に掬ったときに水にぬれて翅がうまく動かせないでもがいている。ということは、これは水面にいたのではなく、やはり飛んでいたのだろう。肉眼では、水面にいるようにしか見えなかったけど…。
 

 
 池の砂地では、所々に穴ができていて、もうアリジゴクが活動を始めている。砂地の石をめくってみれば、小さなゴミムシやスナゴミムシダマシたち。それから中には、小さな黒いハチも石の下から出てくる。死んでいるのかと思ったら、ふっと動き始めて飛んでいったから、ひょっとして巣を暴いたのだろうか?こういうハチ類は穴を掘って子供を育てるのだと思ったけれど、こんな石の下にもハチがいるとは知らなかった。

 
 そして、同じく石の裏から帰り際に見つけたのがこれ。小さすぎて肉眼では到底何だかわからなかったけれど、「これってひょっとして…。」、と思って持ち帰ってみたならやはり。小さな小さなアリヅカムシ。1.2mmってかなり小さいと思うんだけど、アリヅカムシの最少ってどのくらいの大きさなんだろう。あまりにも小さくて、私の実態顕微鏡では細部がよくわからないけれど、ちょっと額が突き出たような形になっているようだ。何で、こんな形をしているのか。まあ、これも割と形に特徴があるので、専門家がみれば一瞬にして種名は判明するものだろう。

 
 ということで、本日も山のふもとの池の周りをうろうろしただけなのに、気が付けば2時間半たっていた。
 これからは、見るものが多すぎて、時間がいくらあっても足りないね。