久々に山
天気がよかったので、久々に山に出かけた。今週は、妙に暖かい雨が降った。あの雨は、アカガエルを呼ぶ雨だ。もし、アカガエルがいれば、必ず産卵したはずだ。
山道を歩いて行くと、至る所でどことなく春の気配が感じられる。日当たりのよい所ではウメの花が満開だし、枯れ木の表面には、小さな黒いアリが歩いていた。微妙に青みがあったから、きっとルリアリだろう。石の裏には、こんなアリもいた。う〜ん、これって何だっけな。ちゃんと採って調べて覚えないといけないんだけど…。
そして、水辺にやってくると、こんなものが飛んでいた。これは、カワゲラとか、その辺りのものだろう。先日の雨、それに少し気温が上がってきたことを敏感に感じて、生き物が動き出している。
そして、さあ卵はどうだろう。アカガエルは産んでいるだろうか。去年は見つけられなかったけれど、今年はどうだろう。
卵だ〜。卵塊だ〜。そろそろ白い部分が消えかけているけれど、まだそれほど発生は進んでいないので、やはり今週の雨で産卵したのだろう。ここのヤマアカガエルは、まだ絶滅まではしていないようだ。
でも、だいぶん丁寧に探したけれど、見つけた卵塊はわずかに3つ。なんて少ない…。それでも、この3つの卵塊が、ちゃんとカエルになれたら、個体群は続いていく。
では、無防備に浅い水辺に浮かんでいるこの卵塊が、動物に食われてしまうなんてことはないのだろうか?
思いついて、卵を包む柔らかく透明なゼリー質をちょっとだけとって、口に入れてみた。ほとんど味はなくて、とろとろとした感触だけがある。
とりあえず、今年産卵があったことは確認できたから、また機会をみて、卵塊の発生を確認しに来てみよう。