hyla’s blog

はてなふっかーつ!

他のところはどうよ?

 車で30分ほど走って、少し離れた海岸へ行った。とはいえ、ここも純自然海岸でかなり良い。だから、夏に来たときにはちらほら人が来ていたけれど、さすがにこの時期に人はいない。
 浜辺の端でぼちぼち掘ってみると、波打ち際からはここでもたくさんのペラペラハネカクシがたくさん採れる。一緒に白っぽい、幼虫と思しきものもたくさん出た。こんな波打ち際にいる昆虫は、ペラペラハネカクシか薄赤いナギサ系のハネカクシなので、それらの幼虫だろう。同じところでは、驚くほどたくさんの小さなトビムシが出てくる。これらのハネカクシの中には、トビムシを餌にしているものもいるのだろう。



 少し離れた粒の大きめの砂利が溜まったところを掘ると、今度は黒い少し大きめのハネカクシが出てくる。出てくるのはイソハネカクシにウミセミゾ系のハネカクシ。ただし、黒いヒメハネカクシ系は出なかった。あの真っ黒ハネカクシは、この時期どこでもいるものかと思ったけど、そうでもないようだ。
 ただ、ここでは(仮称)コケシハネカクシが1頭採れた。これも夏のものだと思ったけれど、こんな時期にも採れるようだ。ここがよい海岸であることは、間違いない。



 採集を終えて、車をおいた道路までの山道を上がっていると、おじさんがいてミツバチの世話をしていた。山の斜面には、ミツバチの巣箱が並んでいる。聞くと、ニホンミツバチなのだそうだ。
 思わず、
 「良いですねえ。ニホンミツバチは大人しいし、可愛いですね。」
 と言うと、
 「欲しかったらいつでも分けてあげるで。」
 と言われた。


 本当は、「是非ください」と言いたい。けれど、住宅地の中でハチを飼ったりしたら、絶対ご近所から文句を言われる。どれだけニホンミツバチは危険な生き物ではないと言っても、擁護するほど変人扱いされるだろう。


 でも、本当は飼いたいとずっと思っている。ずっと前に玉川大学で触らせてもらったニホンミツバチ蜂球は、ふわふわと柔らかであったかくて、小鳥を手の中に抱いているようだった。

 
 ニホンミツバチは可愛いと思う。


 と口に出すことができないのは、悲しいことだ。