hyla’s blog

はてなふっかーつ!

懲りもせず


 昼過ぎ、近くの海岸へ出かけた。車で10分弱の、見かけの割にいろんなものが採れる海岸だ。

 今日の波はごく普通だけど、少し前には激しい波もあったから、海岸の様子は以前とはかなり変わっている。そもそもどこを掘ろうか?波打ち際にそって盛り上がっていた砂利はかなり減って、一方で堤防に近いところに新たな砂利が盛り上げられている。とりあえず、波打ち際に近いところから堤防の方へ、掘りながら移動することにした。

 海からの風は、掘ってるとかなり冷たい。当然この時期の寒い海岸には来る人もいないから、不審の目を向けられなくてすむのは嬉しい。とはいえ、掘っても掘っても出てくるのは小さな黒トビムシばかり。数種いることはわかるけれど、トビムシの同定なんか無理だよなあ〜。
 でも、何にも採れなくても別にかまわない。というか、採れないことを確認しにきたのだから、その方が良いのだ。 
 



 なんて考えながら掘っていたら、堤防に近いところで、こんなことになってしまった。

 一見して、トビムシの数が半端ない。さらに、そのトビムシに混ざって小さなハネカクシが動いているではないか。
 いるよ〜。採れてしまったよ〜。今は、一年で一番寒い時期だよ。それなのに、活動しているのか…orz。

 

 と言うことで、仕方なく採って帰って眺めてみる。


 まずは、これ。真っ黒いハネカクシと、何かの幼虫。

 
 これって、すぐ近くの海岸で、12月に海藻から採ったものと同じだろう。真っ黒で、割とすらっとした印象のあるハネカクシだ。これは、夏にはみなかったし、どちらかというと寒い時期に活動するものなのだろう。ならば、名前なしは不便だし、とりあえず勝手にフユクロヒメハネカクシとでも呼んでみよう。
 それから、ちょうど腐った海藻が腐葉土のように砂利の中に混ざっていたところを掘ったせいか、幼虫とおぼしきものもたくさん採れた。脚6本だから昆虫で、雰囲気としてはハネカクシっぽい気がする。ただし、これが(仮称)フユクロヒメハネカクシの幼虫かどうかはわからない。同じ砂利からは、他にもこんなものが採れているのだ。 

 ええと、これはイソハネカクシの仲間だよね。うん、この浜辺には、確かにイソハネカクシはたくさんいるよ。でも、イソハネカクシって、暑い時期に採れるものではなかったのか?こんなに寒くても、活動しているの?
 それと、この海岸ではクロイソハネカクシが採れていたと思ったけど、これってクロイソハネカクシにしては触角が短いような気も…?


 それに、こんなものも採れていた。

 これって、ウミセミゾかと思ったけど、頸が細くないよなあ。なんだこれ?とりあえず、ヒゲブトハネカクシの仲間だろうけど…。
 ちなみに、これ以外にウミセミゾも2種ちゃんと採れていたりする。



 と言うことで、本日判明したことは、真冬でも砂利の中には活動しているものがまだいるってこと。
 少なくとも、瀬戸内海の海岸調査に、シーズンオフはない!


 もう〜。勘弁してよ〜。