我慢できない
この正月は、ひたすらゴロゴロと本や動画を見て過ごした。しかし、これだけ引きこもると、青い空の下の冬枯れた野山がたまらなく恋しい。しかも、twitterとか見ていると、フユシャクが、がんがん出てくるし、もう悲しすぎ。今年こそ、雌のフユシャクを探したかったのに…。
そして、三連休の中日の今日も、空は綺麗な青空。
…あかんがな。もう、我慢できない!
ということで、いつもの里山へ出かけてみた。
車を止めて山道に入る。今日のこの時間は、誰も来ていないようだ。紅葉も終わった寒い時期だし、普通に考えれば特に見る物はない。よほど山歩きが好きな人でもなければ、こんな日にこんな所にわざわざ来ないだろう。
けれど青い空に伸びる裸木の繊細なラインや、緑のコケを見るだけでもほっとする。風にしなって悲鳴のような音をたてる竹の下をくぐり、山道をゆっくり登りながら、いろんな物を見るのがしみじみと楽しい。
道端のコケには、こんな大きな白い綿毛がついていた。長くて細いこの綿毛は、これはガガイモ科の種子かな?ガガイモか、それともキジョランあたりか…。
それから、田んぼだったところにゴロゴロしていた石をめくってみると、たくさんの小さなムカデと共に、こんなものも出て来た。ええと、ゴモクムシとかその辺。この仲間はホントに苦手だな〜。
そして、めくった石の裏には、こんなものも見えた。
赤い小さなアリは、よくよく見ればウロコアリじゃないか。わーい、わーい。コロニー発見!
ここは越冬によい場所らしく、石をめくると次々にコロニーが出てくる。中には白い物も見えて居たから、幼虫も居たのだろう。何ウロコだろう。餌がトビムシと科でなければ、飼ってみたいなあ。
ということで、ちょっとだけすっきり。
フユシャクは見なかったけど、それでもやはり、外にいる方が楽しいね。