人生最大の不幸

　冬至である。何となく、嬉しくなる。それに、本日を乗り切れば、後は楽勝なのだ。気分は明るい。

　そして、本日業務の最後は、スケートであった。私はスケートはこれまで１度しかやった事がない。その時も、手すりを磨くばかり。さて、大丈夫か？
　初心者が多いので、簡単に指導してくれるとの事で、そっとリンクに下りると、手すりにつかまって靴のかかとを合わせて先を開いて踏みしめる。と言う事を１分やった。そして、「ではリンクの向こうまで滑って下さい。」という。え？これだけ？と思いつつ、皆滑って居るので、そろそろと歩くと滑るのだけど、バランスを崩しそうで怖い怖い。それでも何とか、後１０ｍ位で向こうの手すりまで来た。そして不幸が起きた。

　手すりの近くの氷は、たくさんのエッジによってガタガタになっている。それを越えようとしてバランスが崩れ、激しく転けた！

　何とか状況を把握、そろそろと立ち上がるが、転けた瞬間についたらしい右手首が痛い。とにかく、尋常じゃない。最低でも、重度のねんざ。下手すれば骨折だ。

　そこからはさすがに滑れず、湿布をして見学していたが、手はだんだん痛くなる。そして見事なまでに腫れてきた。

　夜なので、医者も終っている。救急には、死にそうレベル無い限り、行ってはいけないような気がする。明日まで我慢？いや明後日か？明日は祝日だよな…。
　

　迷いつつ、勤務を終え、何とかぎりぎり車を運転して帰った。
　夜は痛すぎて、ほとんど眠れなかった。