hyla’s blog

はてなふっかーつ!

回収する


 無茶苦茶、寒い。なんだけど、分厚いセーターを着込んで向かったのは、近くの里山。ええと、さすがにそろそろ竹筒トラップを回収しないといけないよね〜。


 今年竹筒トラップを仕掛けるときに、家にも仕掛けたおかげで、だいたい10月頃までは竹筒タラップを利用するものが結構居ることはわかった。けれど、さすがに11月になると利用されなくなって、山に仕掛けたものも回収が必要だろうと思ってはいたのだけど、ついつい後回しにしてこんな時期になってしまった。
 もう仕掛けてから随分時間がたってしまったけど、仕掛けた場所を全部思い出せるだろうか?持って行かれたりしてはいないだろうか?

 

 とりあえず、今日は半分を回収する事にして、ぼちぼち山道を登っていくと、山道にはふかふかと大量の落ち葉が積もっている。落ち葉を踏みしめて歩くのは、何となく楽しい。あまりにも見事な落ち葉を眺めながら、この落ち葉を篩ったら、まだ見たことのない生き物が採れるのだろうか?と一瞬考えたけど、それはそれでかなりヤバイ世界のような気がする。それに今日はとにかく、回収回収。


 ここの山は、結構傾斜がきついし、登るに従って道は次第に細く、谷にそって岩を登るようになる。運動不足で息が切れるのを整えるためにも、あちこちを見ながらゆっくり進んでいくと、いろんなものが目につく。
 先日の雨で、水滴を含んだコケの美しいこと。これは、何ゴケかな〜?
 


 谷筋の湿った枯れ葉の裏からは、こんなものを見つけた。どう見ても、フナムシフナムシと言えば、海岸だけど、確か陸生のフナムシも居たはず。ニホンヒメフナムシというものかな?フナムシ類は、寒い時期の方が観察はしやすい。


 山道を更に登っていくと、足場を作っている材木に小さなキノコが群生していた。綺麗だけど、食べられはしないだろうと思いつつ囓ってみたら、ひどく苦かった。

 
 立ち枯れた木には、こんな乾いたキノコもくっついていて、多分カワラタケとかその辺のものだろう。よくよく見ると、キノコの裏側には、鮮やかな赤い虫がくっついていた。調べてみると、アカハバビロオオキノコムシっぽい?こんなに寒くても、活動しているとは…。
 


 頂上に着く頃には、雪まで降る中、それでもメモを見ながら無事トラップを回収することは出来た。


 今回は雨よけをしなかったこともあって、竹は真っ黒に変色して、カビの生えているものもある。それでも、口の塞がれた筒も結構あったから、ハチに利用してもらったようだ。
 ただし、利用したのは、ハチだけではない模様。頂上付近に掛けていた竹筒からは、ドングリが幾つも転がり出て来たから、これは明らかに何かが貯食したものだろう。ネズミかリスか、それともカケス類か?
 それに、筒の中からは、こんなものも出て来た。


 サシガメ…だよね?妙にカチカチで、表面は粘いようで、結構ゴミクズが着いている。特徴的な形ではあるけれど、まだ幼生っぽいし種はわかるだろうか?
 と思いつつ調べていくと、どうやらヤニサシガメのようだ。これは幼虫越冬するというから、この個体も多分、越冬するために竹筒に潜り込んだのだろう。



 と言う事で、何とか半分回収終了。でも、まだ半分残っている。
 回収しやすい所へかければ、よかったなあ〜。