イノシシ

　いつもの帰り道、川の手前で何かが落ちているのに気づいた。

　ん？あれは…？何か、大きいぞ？タヌキにしては大型過ぎる。あれは…？

　と言う事で、車を置いて確認にいったら、こんなものが死んでいた。

　イノシシである。イノシシとしては小型で、大型の犬くらい。多分体重は２０ｋｇ弱ってところだろう。そういうイノシシを見て、一瞬持って帰って食べようか？と思った。どう考えても今夜の事故だから新鮮なお肉だし、イノシシ肉は結構美味しい。が、さすがに家に帰ってさばく手間を考えると面倒で、そのままにして帰った。

　イノシシの交通事故は、特に最近増えている。今使っている道路はかなりイノシシが多いようで、アスファルトの上には所々、赤黒い大きなシミがある。あれはどう見ても、イノシシの交通事故があった後だ。
　山で増えすぎたイノシシが、もう里まであふれ始めている。

　これってヤバイよね〜。でも、どういう対応が可能なんだろうか？かつてイノシシの捕食者であっただろうオオカミはもういないし、狩猟人口も減少の一途。打つ手がない、というのはホントにヤバイ。
　
　増えすぎたイノシシは、どれほど山を荒らしているのだろう。山の生き物の生態系を、変えているのだろう。この辺の山では、既にアカガエルがいなくなったけれど、アカガエルだけでなくサンショウウオやアカハライモリもヤバイだろう。土壌の浅いところで生息、越冬する生き物も、その多くがイノシシの影響を受けるはずだ。

　シカの増加が生態系に与える影響については、かなり研究が進んでいるようだけど、「イノシシの増加が○○に与える影響」ってな研究も絶対必要だと思う。

　誰か、してくれないかな〜。