hyla’s blog

はてなふっかーつ!

久しぶりの海岸へ

 


 山の下にある海岸へ、久しぶりに出かけてみた。昨日、ようやく一つ目の華展が終わり、ほっと一息。けれど、秋のこの時期には、華展やらお茶会やら、週末毎に何かしらあって、ゆっくりと外に出られない。だんだんと欲求不満。

 と言う事で、今日は何もかも放置して、海岸へ。


 海へ下りる道には、秋の花が咲いている。明るい澄んだ光に、枯れ始めたセイタカアワダチソウと耄けたススキが綺麗。シソ科植物もたくさん見られて綺麗だし、フジバカマの仲間も見える。この辺の植物の識別は苦手。調べれば良いのはわかっているけれど、いつもついつい、綺麗だな、で終わってしまう。


 


 海岸へ下りると、崖には一面にツワブキが咲いていた。ツワブキは綺麗だけど、鮮やかな黄色を見ると、何となく寂しい気もするのは何故なんだろう。
 



 海岸には誰もいない。先日の台風で、打ち上げられた漂着物がたくさんあって、それに一時ものすごく減っていた砂も随分復活していた。けれど、打ち上げられたばかりの砂の中には、あまり生き物はいない。ペラペラハネカクシと私が勝手に呼んでいるハネカクシ(2枚目の写真)と、ウミセミハネカクシ類が少し見られただけだ。

 


 潮間帯は諦めて、崖近くの流木やゴミの裏を探してみると、4mmほどの薄紫のワラジムシがたくさんいた。海から直接山が続くような海岸には、このワラジムシがたくさん居る。多分ニホンハマワラジムシとかその辺のもの。ニホンタマワラジムシはよく見るけれど、こちらのワラジムシは、より自然に近いイソ的環境にしかいない。
 きっとこういうマイナーな生き物の調査もほとんど進んでいないだろうから、調べておけば良いはずだ。これがいる環境は、かなり良いところだから、良い指標種にもなる。けれど、自分じゃ同定できないものは、どうしようもない。この辺の海岸では、割と高確率で見られるワラジムシだ。 


 それに、砂の上にあったゴルフバックをひっくり返すと、ヒトハリザトウムシが出て来た。もう、季節的そろそろ居なくなる頃かもしれない。このヒトハリザトウムシは、この辺の海岸では割と見る。けれど、これも一応環境省のレッド種(準絶滅危惧種)になってたりする。まとめれば良いのだろう、と思いながら放置しているデータが多すぎる。
 一緒にひっついているは多分コメツキの仲間。この辺のものは、さっぱり違いがわからないものだから放置しているのだけど、いずれはこの仲間も確認しなければいけないだろう。


 帰りの山道で、これも見た。ベンケイガニかな?これも、徳島や愛媛を始めとしたいくつかの県でレッド指定。でも、カニも苦手。図鑑を買ってきちんと観察しなければいけないのだけど、カニは意外と図鑑が多くて、どの図鑑を買えば良いのかそこから迷っている。

 

 と言う事で、のんびり観察しながら、勉強不足をしみじみと感じる。

 

 ああ、でも何から片付ければ良いものやら。
 とりあえずは、直近のアレ…か。