hyla’s blog

はてなふっかーつ!

山も良し

 昼前、栗園を持っている知人から、「栗拾いに来る?」と電話があったので、「いくとも!」と、即答した。

 
 栗は美味しい。特に、スーパーで買ったものではない、落ちたばかりの栗はホントに美味しい。詳しいヒトに聞くと、売っているものは虫が出ないように、薬で処理するのだそうだ。それをしない、ぷりぷりで水気をたっぷり含んで、まだ皮も柔らかい栗は、とにかく美味しい。
 が、それだけでなくて、やはり自分で拾うのは、無茶苦茶楽しい。山菜でも、キノコでも、やはり自分で採ることそのものが楽しいのだな。


 と言う事で、出かけて栗を拾うこと約1時間。たっぷりと綺麗な栗を拾わせて頂いた。



 そして、そこまで行くと、どうしても我慢できなくて、そのまま山に行ってしまった。実は、栗園は、私がいつも行く里山の麓にある。ここまで来たら、山にも行きたい!

 
 あれこれあって、山に来る時間が無かったけど、本当は、今年はイタドリに来る蜂を、特にルリモンを採りたかったんだな。でも、山に入ると、もうイタドリは白い実をつけてしまっていた。そりゃそうだよね。もう、10月だもの。
 それに、コナラもアベマキもドングリができていて、風が吹くとぽとん・ぽとんとあちこちで音を立てながら落ちている。
 

 それでも、ぼーっと見ていると、この季節もやはり、山には山の生き物がいる。山の入り口では、ツマグロオオヨコバイ。この色合いは、結構綺麗。特に秋の紅葉しかかった山によく似合う生き物だ。
  
 

 わずかに残るイタドリにはホタルガが止まっていたし、ヒヨドリバナには、小さな不思議な形の蛾がいる。多分トリバガの仲間だろうけど、これは捕まえても展翅が私の技量では難しい。それに蛾類標準図鑑も買って無いから、手は出せない。絶対出さない。出してはダメだ。蛾なんて、ずぶずぶの底なし泥沼の世界。でも、本当は、蛾はかなり好き。

 
 それに、こんな蜂も捕まえた。ハナバチかと思ったら、クロスズメバチのようだ。クロスズメバチって、いわゆる「ヘボ」だよね。いつか「ヘボ追い」はやってみたいけど、食べるより、眺めて楽しむ方が良いなあ。クロスズメバチは、目の周りにも白いラインが入ってたりして、結構綺麗な蜂だと思う。

 

 でも、上のはまだ種類がわかるけど、下のこういうタイプはホントにハチとしかわからない。けれど、それでもよく見れば脚の微妙な色合いの違いとか、綺麗だね。


 水辺では、砂の上でまだハンミョウが歩いていた。それに、水面にはちょっと太めのアメンボがたくさん集まっていて、表面には模様が目立つ。調べてみれば、どうやらシマアメンボっぽい。
 


 帰り道、地面に変なこぶこぶが落ちていた。妙ちきりんな格好は、どうやら虫瘤。見上げてみると、頭上にはハゼ科の葉っぱが見えたから、ヌルデシロアブラムシかな?地面には、誰かが割っていた虫瘤もあって、中を見ると確かに白っぽいアブラムシが居て、それに蟻が集まっていた。
 
 


 海岸も良いけど、やっぱり山も好き。