hyla’s blog

はてなふっかーつ!

妄想

 ネットを見ていたら、某所で「コスモス空を駆け抜けて」という言葉を見た。見た途端にメロディーまで思い出してしまったこれは、「伝説巨神イデオン」の音楽じゃないか!
 

 探してみると、イデオンの動画はyoutubeに色々アップされていて、今見るとものすごく懐かしい。イデオンは、まだ内容がよく理解できないままに、それでも見ていた(歳がばれる)けれど、今考えて見るとものすごく暗い話だなあ。2つの星の民族が不幸な出会い方をして戦闘状態になり、みんな滅んでしまうという、何とも救いようが無い話だ。
 
 ついでに、youtubeでオススメされるままにいろんなアニメのオープニングを見てしまい、子供の頃にこんなものを見続けていて、真っ当な大人になるわけないと思った。だって、「装甲騎兵ボトムズ」にしても、「超時空世紀オーガス」、「重戦機エルガイム」とか、どれも暗い暗い。どうにも救いようのない話で、よくもこんなものを子供向け番組として流し続けたものよ。そして、そんなものにどっぷりつかって育てば、人類の死滅なんて宇宙の中ではごくありふれたこと、なんて感覚が当たり前になってしまうよね。



 で、そういうものを見ながら思ったのが、そうやって育った子供達がやがて老人ホームへ入る年代になったら、老人ホームのプログラムだって今とは変えてくれないと困るな、と言う事。
 
 やはり、デイケアの歌の時間には、「赤トンボ」とかの童謡ではなくて、「ウルトラマンメドレー」とか「懐かしのアニメソング」とかを歌いたい。クイズでは、「認めたくないものだな」と言えば誰のセリフか?くらいは聞いて欲しい。
 居間のスクリーンでは、常時懐かしアニメや特撮、NHK少年ドラマシリーズが流れていて、本棚にはハヤカワSFや創元推理文庫が並んでいる。慰問に来るのは手品のおじさんとかじゃなくて、コスプレのラムちゃんとかが良い。でもって、イベントには懐かしの怪獣達がやってきてくれて、バルタン星人とじゃんけん大会をするんだ。

 そして、死ぬ前には「何もかもみな懐かしい…」と言って死んで、お棺の中には私なら山岸絵のマキリップの「風の竪琴弾き」シリーズと、ティプトリーの「これがたった一つの冴えたやりかた」くらいを入れてもらいたい。



 さすがにここまでマニアックだと、普通の人には受けないか?でも、都会だったら、そういうのが大好きなSF者ばかりを集めた老人ホームを作ることも、可能かも。

 誰か、作ってくれたまえ。