夜、廊下を歩いていると、床にこんなものがいた。
たぶん、ケアリの女王アリ。少し飴色っぽい茶色で、中庭にたくさんいる、トビイロケアリの女王かな?
注意してみると、廊下の隅に点点とこれがいて、網戸にもたくさんついている。きっと今晩婚姻飛行があったのだろう。
たくさんいるけれど、こうやって飛行する女王様には危険が一杯。こんな事もある。小さなニホンヤモリにとって、ケアリの女王はきっとカロリー豊富なご馳走なんだろう。
この女王は1cmあまりもあって結構目に立つのに、誰も注意しないし、時には踏みつけられていることもある。だからなんだか可哀相になって、拾い上げては窓の外に出しておいた。
いつか私がジゴクに落ちた時、助けに来てくれるかしら。